Research Project
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
1.喉頭・気管狭窄動物モデルの作成ニュージーランドホワイトラビットを用い、喉頭・気管狭窄モデルを作成した。麻酔下に成ラビット(リタイア)の喉頭を截開し、内腔を露出、輪状軟骨内側の粘膜および軟骨膜を切除した。術後、数週間で瘢痕狭窄を来した。2.喉頭・気管狭窄モデルにおけるマイトマイシンC塗布の効果喉頭・気管狭窄動物モデルにおける瘢痕切除後のマイトマイシンC塗布の効果を検討した。上記処置後4週間後に再度、麻酔下に喉頭を截開。瘢痕を切除し、(1)生理食塩水のみ塗布するコントロール群(2)0.04%マイトマイシンCを3分間塗布する群に分け、各群につき1週間、2週間、1ヵ月目に喉頭・気管を摘出した。10%EDTAで脱灰後パラフィン包埋し、喉頭内腔の断面積の測定用、光学顕微鏡観察および免疫組織染色用とした。マイトマイシン塗布群では、コントロール群と比較し、線維芽細胞、膠原線維、血管の増生が抑制されていた。PCNA、TGF-β、b-FGFによる免疫組織染色においても細胞増殖阻害作用が認められた。3.マイトマイシンC塗布時間の比較検討上記モデルにおけるマイトマイシンCの塗布時間を(1)3分間塗布(2)10分間塗布の2群に分け、各群につき、1週間目、2週間目に喉頭・気管を摘出した。両群における断面積および細胞増殖阻害作用については、有意差が認められなかった。