Project/Area Number |
15790948
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
田口 享秀 横浜市立大学, 医学部, 助手 (60315786)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | EGFR / VEGF / C225 / head and neck cancer / 血管新生因子 |
Research Abstract |
扁平上皮癌培養細胞株として、A431 (epidermoid carcinoma由来)、KB(口腔底癌由来)、およびYCU-T891(舌癌由来)の3種類の細胞株を使用した。以前のin vitroの検討において、3種類全ての細胞株においてEGFRの発現を認めている。EGFの産生を認めたものはA431のみであった。また、KBとYCU-T891においてVEGFの高い産生を認めている。今回、In vivoにおいて、A431、KB、およびYCU-T891細胞をヌードマウスに移植し、抗EGFR抗体(C225)をi.p.投与、cisplatinおよびpaclitaxelをi.p.投与、5-fluorouracilを経口投与し、その腫瘍増殖抑制効果と各種抗癌剤との併用による抗腫瘍性の相乗効果について検討した。 結果として、A431とYCU-T891細胞では抗EGFR抗体(C225)単剤で抗腫瘍効果を認めた。KB細胞では、抗EGFR抗体(C225)単剤での効果は少なかったがcisplatin,5-fluorouracilを併用することにより抗腫瘍効果の増強を認めた。A431細胞にはpaclitaxelを併用し、paclitaxel単独投与と比較して抗EGFR抗体(C225)とpaclitaxelの併用による相乗効果を認めた。 結論として、EGFRの特異的抗体であるC225は扁平上皮癌の増殖抑制を示し、C225単独投与では効果が少ない場合でも抗癌剤との併用により十分な効果をもたらす可能性があると考えられた。ただし、血管新生因子(VEGF)の産生とC225の抗腫瘍効果との関係、あるいは抗癌剤との併用による抗腫瘍効果の増強への影響に関しては、明らかな関連性を見出すまでには至っておらず、今後の更なる検討を要すると考えられた。
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