加齢・性ホルモンによる唾液腺アポトーシス及び細胞増殖能に与える影響
Project/Area Number |
15790956
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
山村 幸江 東京女子医科大学, 医学部・耳鼻咽喉科, 助手 (30266796)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 耳下腺 / 顎下腺 / 加齢 / 多形線腫 / 多形線腫内癌 / 癌関連遺伝子 / 唾液腺 / 性ホルモン / 口腔乾燥 |
Research Abstract |
唾液腺からは極めて多彩な腫瘍が発生しうるが、良性腫瘍として女性に優位にみられる多形腺腫が最も高頻度にみられる。後者については切除せず放置した揚合、加齢を重ねた後に離化する例があることが知られている。また女性多形腺腫内癌症例は閉経後の高齢者でみられることより性ホルモンであるアンドローゲン、エストローゲンの関連があると推測される。悪性転化した多形腺腫内癌について良性腫瘍からの癌化に際して腫瘍細胞の増殖能や癌関連遺伝子発現変化が起きると想定され、免疫組織学的に腫瘍細胞増殖能を評価した。多形腺腫内癌、多形腺腫、唾液腺腺癌を対象として多形腺腫内癌の腺腫部分と癌腫部分、多形腺腫・腺癌の各群においてKi67、p53、c-erbB-2、EGFRの発現率を調べた。唾液腺多形腺腫内癌の良性腺腫部分のKi67陽性率は通常の多形腺腫と比較して有意に高値を示した。Ki67は細胞増殖能を反映するため、癌腫と共存する腺腫部分`樋常の多形腺腫と比較して細胞増殖能が高いことが示唆された。多形腺腫内癌の癌腫部分は腺腫部分と比較してKi67、P53、c-erbH2-EGFRすべてにおいて有意に高し溌現率を示した。またp53、c-erbB-2の発現率は各群のうち多形腺腫内癌の癌腫部分で最も高値であった。癌遺伝子であるP53、c-erbB-2の発現率が通常の悪性腫瘍例よりも良性多形腺腫の離転化例において高いことは多形腺腫の離靴の雛における特異的な細胞増殖能の増大を反映するものと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)