網膜グリア細胞由来神経幹細胞と網膜前膜、増殖性硝子体網膜症の因果関係の解析
Project/Area Number |
15790987
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤井 繁樹 神戸大, 医学部附属病院, 助手 (80304103)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 網膜 / 神経幹細胞 |
Research Abstract |
Platelet-derived Growth Factor-BBという成長因子を用いて網膜前膜モデルマウスを作成し、網膜前膜形成初期の主な細胞成分はアストロサイトの増殖であることや、そのアストロサイトの増殖によって網膜前膜が形成される際、アストロサイト細胞は神経幹細胞に脱分化しうることなどを証明した。また網膜組織内、硝子体内においてそれらの新たに作られた神経幹細胞が自己複製能を持ち増殖すること、Neurosphereという神経幹細胞集合体を形成しうること、また神経幹細胞は多分化能を持ち合わせており網膜特異的細胞や網膜グリアに再び再分化しうることなどを見いだした。アストロサイトの増殖および神経幹細胞への脱分化は、p27やPTEN,などの細胞を静止せしめている癌抑制遺伝子により制御されているという仮説をたて証明を試みたが、新知見は得られなかった。さらにほかの癌抑制遺伝子などの制御の仮説も同様に新知見は得られなかった。しかしミュラー細胞の増殖および神経幹細胞への脱分化は、p27の癌抑制遺伝子により制御されている知見を得た。さらにPlatelet-derived Growth Factor-BB以外の成長因子にても同様にアストロサイトおよびミューラー細胞の増殖および神経幹細胞への脱分化の制御について調べたところやはりアストロサイトの増殖および神経幹細胞への脱分化を制御しているカスケードについての新知見は得られなかったが、ミューラー細胞の増殖および神経幹細胞への脱色分化の制御はやはりp27の癌抑制遺伝子であった。今後は、アストロサイトの増殖および神経幹細胞への脱分化を制御している遺伝子群の解析をすすめると同時にミューラー細胞を制御していやp27の癌抑制遺伝子のさらなる解析も行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)