緑内障の眼圧下降に対する遺伝子治療および細胞移植による新しい治療法の探索
Project/Area Number |
15791017
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
垰本 慎 関西医科大学, 医学部, 助手 (40351522)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 緑内障治療 / 遺伝子治療 / 線維柱帯細胞 / ケミカルトラペクロトミー / ウロキナーゼ / 線溶系酵素 / 房水流出抵抗 / 遺伝子導入 / 緑内障 / TIGR / MYOC / 線維柱帯 / 組織培養 |
Research Abstract |
緑内障は眼圧上昇が視神経に不可逆的な障害を及ぼす疾患である。本疾患における眼圧上昇の主たる原因に房水流出路である隅角線維柱帯における細胞外基質の蓄積が考えられており、ウロキナーゼ(uPA)等それらを分解する線溶系酵素の臨床使用が検討されている。その基礎的実験として培養線維柱帯細胞へのウロキナーゼ遺伝子導入の可能性を検討した。方法は、ヒトuPAの遺伝子配列から特異的プライマーを合成し、購入したヒト細胞株のcDNAライブラリーを鋳型としてPCRを行いヒトuPAのcDNA断片をクローニングした。次にブタ眼球から線維柱帯組織を採取して5%ウシ胎児血清添加F12/DME培地を用いて線維柱帯組織培養を行いく遊走・増殖した細胞を蛍光標識低分子量リポ蛋白(LDL)染色して確認した。TRIzol^【○!R】でtotal RNAを抽出してcDNAを作製し、RT-PCR法でウロキナーゼ遺伝子発現を確認した。全長cDNAを発現ベクターにサブクローニングし、lipofectamine^【○!R】とeffectence^【○!R】を用いて培養ブタ線維柱帯細胞にウロキナーゼ遺伝子を導入した。対照として発現ベクター単独を導入した。ウロキナーゼの発現はenzyme-linked immunosorbent assay (ELISA)キットを用いて検討した。培養ヒト線維柱帯細胞でウロキナーゼ遺伝子発現がみられた。ウロキナーゼの遺伝子が導入された培養ブタ線維柱帯細胞の培養液からウロキナーゼ(3.5ng/ml)が検出できた。対照ではウロキナーゼは検出されなかった。線維柱帯細胞へのウロキナーゼ遺伝子導入は可能であり、ケミカルトラベクロトミーへと応用できれば開放隅角緑内障の新しい治療法を開発できる可能性を示したことが本研究の実績と考える。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)