非侵襲的方法による顎関節症生体内酸化ストレスの検出と評価に関する研究
Project/Area Number |
15791081
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathobiological dentistry/Dental radiology
|
Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
河合 良明 神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (00333154)
|
Project Period (FY) |
2003 – 2005
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
|
Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
|
Keywords | 顎関節症 / メカニカルストレス / フリーラジカル / ESR / 三次元画像 / 滑液 / Hydroxyl radical / Nitric oxide / 顎関節 / 活性酸素 / 酸化ストレス / in vivo ESR / ラット / IL-1β / TNF-α / in vivo |
Research Abstract |
1.in vivo ESR: (1)安定スピンラベル剤(ニトロキシドラジカル;C-PROXYL)を顎関節腔に注入,生体成分による誘電損失をさけるためL-band帯域のマイクロ波を利用したESR-CTによる顎関節腔の三次元画像構築測定した結果、顎関節炎ラットでは画像構築は得られずその結果からフリーラジカルの存在が強く示唆された。またコントロール(無処置)ラットのみ上顎関節腔の三次元画像構築が得られた。 (2)日常生活悪習慣として入眠のブラキシズム、クレンチングたよる関節内圧の上昇に伴う虚血再灌流症からの酸化ストレス産生を検討するため顎関節炎モデルラットに過剰な咬合圧を加えた虚血再灌流障害による顎関節部酸化ストレスの測定では、酸化ストレスを示すC-PROXYLの減弱率は低下し酸化ストレスの産生が減少し虚血再灌流障害に伴うフリーラジカルの産生否定的な見解が示された。 2.顎関節症障害レベルと活性酸素の関係: 顎関節症患者の障害レベルとして顎運動量の計測それに伴う疼痛レベルをVAS法により咀嚼筋群の圧痛を数値として算定し、滑液中の活性酸素種をx-band ESRを用い比較し臨床病態と活性酸素の因果関係を検索した結果、臨床症状とHydroxyl radicalの濃度は相関を示すが、Nitric oxide濃度は臨床状態との相関は認めず、Hydroxyl radicalとNitric oxide濃度は逆相関を示した。しかし正常者滑液と比較した結果はHydroxyl radicalおよびNitric oxide濃度はいずれも高値を示した。この結果は、炎症により産生される酸素を由来とする生体障害性ラジカルの発生を窒素を由来とするラジカルがその発生を抑制し、生体内酸化ストレスを調整している可能性を示唆する。しかしながら、DNAラジカル障害レベルを示唆する8-OhdGなどbioredoxの測定を行ったが滑液中からは18検体中1症例のみに検出され滑液希釈回収による希釈濃度に強く影響されると考えられた。
|
Report
(3 results)
Research Products
(2 results)