Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2005: ¥100,000 (Direct Cost: ¥100,000)
Fiscal Year 2004: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Research Abstract |
8週齢のWistar系雄性ラット32匹を亜鉛欠乏群とコントロール群に分け使用した.実験開始後,3,6,9,12週におけるラットを4%パラホルムアルデヒド固定液にて灌流固定し,舌の有郭乳頭を摘出後,通法に従いパラフィン切片を作製した.また一部のラットについては,Halh-karnovsky固定液にて灌流固定し,試料をPoly/Bedにて包埋後,超薄切片を作製した. (1)パラフィン切片におけるH-E染色,免疫染色 H-E染色による観察では,有郭乳頭中の味蕾の数,形態に実験期間を通して差異は認められなかった.またアポトーシスのマーカーであるTUNEL法を施し,有郭乳頭の味蕾1個に含まれるTUNEL陽性細胞数をカウント後,欠乏群とコントロール群でStudents T-testによる統計学的解析を行った.その結果,9週目において欠乏群においてTUNEL陽性細胞数の有意な増加が認められた.さらにアポトーシスの誘導過程において重要な役割を担っている蛋白分解酵素Caspase-3の免疫染色においても,実験群の9週目において陽性細胞数が増加している傾向が認められた. (2)透過型電子顕微鏡による検索 厚さ80nmの超薄切片にウラン-鉛二重染色を施し,透過型電子顕微鏡による検討を行った.アポトーシスを呈する味細胞がマクロファージや上皮細胞によって貪食され,その貪食胞内にはクロマチンの凝集した核が観察された.しかしながら,2群における味細胞の微細構造に関して今のところ顕著な差異は認められず,さらなる検討が必要であると思われる.
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