Project/Area Number |
15791121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
荒井 良明 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (10301186)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 顎間接のあそび / 顎関節症 / 下顎頭運動 / 顎関節のあそび / 顎関節内障 / 顆頭運動 / 下顎運動 |
Research Abstract |
顎関節症の病因因子の中で,素因と呼ばれる個体ごとに異なる顎関節の抵抗力あるいは耐久性に関しては,未だ明らかではない.そこで顎関節症への罹患しやすさ及び病態の進行度に関する因子の解明の手がかりとして,顎関節のゆるみを定量的に評価する事が,顎関節症の発症原因を究明する上で急務であると考えた. 本実験は,健常者群および顎関節症発症患者群の顎関節のゆるみを定量的に評価し,顎関節のゆるみと顎関節症との因果関係について検討することを目的とした. 実験内容を十分に説明し,同意の得られた健常者および顎関節症患者の被験者について測定を行った. 被験者にブラキシズムを想定した側方位における臼歯部クレンチングを行わせた.その際の咬合力が各被験者間で一定となるように咬合力計により規定した.この側方位クレンチングにより,作業側下顎頭へ負荷が加えられる.その際の下顎頭運動を6自由度顎運動測定装置にて測定した.被験者個々の下顎頭の運動量に関して定量的に評価し,以下の結果を得た. 側方位クレンチング時の下顎頭の運動量は,健常者より顎関節症患者の方が大きい値を示した.すなわち顎関節症患者の顎関節はゆるい傾向が認められた.顎関節症の病態別では,関節円板転位患者は正常者よりあそびが大きい傾向はあったが,有意差は認められなかった.病態の進行度が高いとされる変形性顎関節症患者では,顎関節のあそびが有意に大きかった.この結果のみでは,顎関節のあそびが,顎関節症の発症原因を示すものなのか,結果を示すものなのかは未だ不明であるものの,顎関節のあそびを定量的に評価することの意義が明らかになったと考えられる.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)