Project/Area Number |
15791124
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
有馬 太郎 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (80346452)
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Project Period (FY) |
2003 – 2005
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2005: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,600,000)
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Keywords | ブラキシズム / 顎筋膜疼痛症候群 / 顎関節症 / スプリント / 筋電図 / 睡眠障害 / アプライアンス |
Research Abstract |
本研究は睡眠関連ブラキシズムの中でも特徴的なグラインディング(歯ぎしり)運動を物理的に抑制させるオクルーザルスプリントを装着し、睡眠関連ブラキシズム量の減少と、それに伴い咀嚼筋の状態がどのように変化するか確認することを目的とした。 睡眠関連ブラキシズムを自・他覚的に認める健常者7名(男性3名:平均27±5.3歳と女性4名:25.8±0.5歳)を対象とした。被験者らの、何も口腔内に装着しない状態での睡眠関連ブラキシズム量と起床時咬筋・側頭筋の圧刺激に対する疼痛閾値・筋弾性度・精神的ストレス度を測定した(Baseline)。その後,上下歯列をそれぞれアクリル製のプレートで覆い、プレート同士を閉口状態で固定したオクルーザルスプリントを作製し、一週間連続して睡眠時に装着させ、装着最終日の睡眠関連ブラキシズム量と起床時咬筋・側頭筋圧痛閾値・筋弾性度・精神的ストレス度を再度測定した(Fixation)。また同スプリントから固定を外したもの(Released)と、臨床で一般的に用いられているスプリント(Stabilization)を対照として同様に測定した。各スプリントは被験者ごとにランダムな順番で装着させた。 睡眠関連ブラキシズム量は仮説とはまったく逆に、ブラキシズム運動を抑制しないタイプのスプリント(StabilizationとReleased)の方が有意に少なかった(P<0.05)。起床時咬筋・側頭筋圧痛閾値は、睡眠関連ブラキシズム量が少ないStabilization装着時が一番高かった(P<0.03)。筋弾性度と精神的ストレス度は、スプリントによって影響を受けなかった。 結論として、ブラキシズム運動を物理的に抑制するタイプのスプリントでは、睡眠関連ブラキシズム量を減少することができず、むしろ抑制しないタイプのもののほうが、睡眠関連ブラキシズム量の減少と、咀嚼筋状態の改善を生むことが示唆された。 以上研究内容に関しては、本年7月に国際学会で報告する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(13 results)