Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
抗真菌薬ミコナゾール(MCZ)にコラーゲンを配合し,有効濃度のMCZを長期的に義歯粘膜に維持する義歯性口内炎治療薬の開発を目的とする基礎的研究を行った. 1,菌剤感受性試験法によるMCZ,薬剤最小有効濃度(MIC)の測定 日本医真菌学会標準化委員会が提案する,NCCLS提案法を一部修正して行った結果,C,albicance JCM1542に対するMCZのMICは0.01μg/mlであった.またMCZを義歯に保持するための基材として用いた,コラーゲンはC,albicanceの致死活性に影響を及ぼさないことが確認された. 2,コラーゲンを用いたMCZ塗布剤の抗菌性試験 (1)コラーゲンを用いたMCZ塗布剤の作製 (2)加熱重合型アクリルレジンプレートの作製 (3)抗菌性試験:レジンプレートの表面にコラーゲンを用いたMCZ塗布剤を塗布後,37℃に保った滅菌生理食塩水中に20stroke/minで30〜60分振盪させながら浸漬した.浸漬後,滅菌生理食塩水中から取り出したレジンプレート上にCandida菌液を滴下し,培養した。培養後,生残菌を洗い出し,この洗い出し液を平板培養法により培養した後コロニー数を計測した結果,MCZ1μg/ml含有塗布剤ではコロニーの形成は認められなかった.またMCZ 0.01,0.1μg/ml含有塗布剤でも75%のコロニー数の減少が認められた. 3,コラーゲンを用いたMCZ塗布剤と,抗真菌剤(フロリードゲル経口用)との抗菌性の比較 実験2と同様の抗菌性試験を用い,抗菌性の比較を行ったところ,コラーゲンを用いたMCZ濃度1μg/ml塗布剤は,MCZ濃度1μg/mlに調整した抗真菌薬より強い発育阻止を示した. 本研究より,コラーゲン用いたMCZ塗布剤は抗真菌剤よりも低濃度のMCZで同等の作用を示すと考えられ,コラーゲンをMCZ塗布剤の基材として用いる方法はMCZの使用量を減少させるという点で非常に有益であると考えられる.しかしながら,プレート表面にミコナゾールを保持する時間が短いため,今後は長時間保持できるように,コラーゲンの改良が必要であると考えられる.
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