歯周病原性細菌感染細胞のアポトーシス発現におけるMAPキナーゼの役割
Project/Area Number |
15791246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Periodontal dentistry
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
加藤 幸紀 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (50281283)
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Project Period (FY) |
2003 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | A. actinomycetemcomitans / 単球細胞 / アポーシス / MAPキナーゼ / A.actinomycetemcomitans / アポトーシス |
Research Abstract |
平成15年度において,ヒト単球系細胞株であるTHP-1細胞を用いて歯周病原性細菌であるA. actinomycetemcomitansを感染させたところ,アポトーシスにより細胞死することを明らかにした。このアポトーシス発現にはp38 MAPキナーゼが関与する可能性が示した。平成16年度では,A. actinomycetemcomitans感染細胞のp38 MAPキナーゼ活性について詳細な検討を行った。A. actinomycetemcomitansの感染によりTHP-1細胞内のp38 MAPキナーゼ活性は非感染細胞に比べ著しく上昇した。この活性の上昇は,感染後1時間においてピークを認めた後,ゆるやかに減少した。一方,ERKやJNKといった他のMAPキナーゼの活性の変化はp38 MAPキナーゼに比べて少ないものであった。次に,p38 MAPキナーゼ活性阻害剤であるSB203580を感染実験系に添加したところ,A. actinomycetemcomitans感染細胞のアポトーシスは有意に抑制された。さらに,感染細胞から産生されるTNF-αは,SB203580の添加により抑制された。また,抗TNF-α抗体を添加して感染実験を行ったところ,細胞死発現とp38 MAPキナーゼ活性が抑制された。一方,非感染THP-1細胞に感染細胞から産生されるTNF-αと同程度の濃度のTNF-αを添加して培養したところ,その細胞死の発現はわずかであった。このことから,TNF-αは直接的に感染細胞の細胞死に影響するのではなく,p38 MAPキナーゼの活性化に影響することでアポトーシス発現に影響していると考えられた。 以上の結果をまとめると,A. actinomycetemcomitans感染ヒト単球細胞に発現するアポトーシスにp38 MAPキナーゼによる細胞シグナル伝達系が関与すると考えられた。またこのp38MAPキナーゼの活性化には感染細胞から産生されるTNF-αが影響している可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)