ブータンと日本における多言語教育と生徒の学習への効果の研究
Project/Area Number |
15F14810
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Sociology of education
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上田 晶子 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (90467522)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ROBLES CHELSEA 名古屋大学, 国際開発研究科, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2017-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2016: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2015: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 教育 / 土着の知 / 近代化 / カリキュラム / 異なる知 / ブータン |
Outline of Annual Research Achievements |
ブータンの中学校で生徒、教員、その他学校関係者、保護者について、聞き取り調査と質問票による調査を行った。また、関係する分野の研究論文のレビューを行うとともに、ブータン教育省等から発行されている関連公式文書を分析するとともに、主要な教育の担当者について、聞き取り調査を行った。 本研究は伝統文化を守るという価値を伝えながらも、生徒たちに、大学への進学を含む、現代の生活に備えるためのカリキュラムについて考察するものである。今日の国際的なカリキュラムの研究においては、「地元化(localized)」された教材や手法でさえも、西洋の考えやイメージを内包しており、それが教育の場に、ある種の「葛藤」をもたらしているという考察が発表されている。その「葛藤」は、生徒たちが、西洋のものとは違う物事の見方や説明の仕方を知っていることに由来する。また、「地元の知」を過剰に取り込んだカリキュラムは、生徒たちが日々変化していく現代を生きていくのに備えるのには、適さないという研究も発表されている。例えば、過剰に「地元化」されたカリキュラムは、生徒が卒業後の職を見つけるのにあまり役に立たないということが、挙げられている。異なる「知」の体系に由来する知識やスキルを、国で定めるカリキュラムに組み込むことは、多民族、多言語の国家では、さらに複雑な問題となる。 最近のブータンの教育方針の変化は、これらの問題に取り組んだ結果が盛り込まれている。本研究は、カリキュラムに盛り込まれた異なる知の体系に由来する知識とスキルを生徒たちがどのように理解しているかを考察している。そして、本研究は学校の場に流れる異なる知の体系と、文化的な文脈に即した教材と教授法が生徒の学びに大いに影響していることを検討したものである。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)