韓国における俳句認識と近代俳句の韓国語訳に関する研究
Project/Area Number |
15H00013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
国語・国文学
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Research Institution | 愛媛大学 |
Principal Investigator |
張 栄順 愛媛大学, 非常勤講師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 俳句の韓国語の翻訳 / 愛媛県の近代俳人 / 俳句の都市、松山 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、1990年代後半から見られる韓国における俳句受容を、俳句という日本の短詩型文学に対する認識と近代俳句の韓国語翻訳の特徴について検証するものであった。本研究の目標に従って結果を記載する。 1、韓国における俳句認識や研究動向、そして俳句の韓国語の翻訳の現状について 資料収集に韓国に2回行った。その際国会図書館や中央国立図書館などで資料収集を行った。俳句の翻訳本に関しては80年代以後のデータを詳細に集めており、研究では、主に愛媛出身の近代俳人を中心とした論文や本などの資料を集めて書誌化した。 2、正岡子規や河東碧梧桐などの愛媛出身の近代俳人の研究 愛媛出身の近代俳人の研究の一環として「愛媛の近代俳人の韓国語翻と「季語」」に焦点を当てた。俳句を韓国語に翻訳する際どのような季語が選ばれているのか、またそれらがどのように取り扱われているのかを俳句の原文と韓国語訳との比較から検証した。愛媛の近代俳人の韓国語訳を中心に考察し、両国の季節感覚や文化の違いなどについてまとめた。 3、韓国語も含めた俳句の創作(K-Haiku)について 韓国では1990年代後半から俳句翻訳や研究の広がりとともに、韓国語も含めた俳句創作がソウルだけではなく、慶州や釜山でも行われている。8月には、慶州を中心に活動している「韓国俳句研究院」に訪問し、俳句創作に関するインタビューを実施することもできたし、そこで発刊している句集『蔦』など多くの資料を得ることもできた。 4、俳句に関する論考の公表 その他の成果として韓国の雑誌『BOON』(2016年1月)に「俳句の都市、松山」という論考を発表した。松山で愛されている俳句文化の現状を紹介・検討している。雑誌『BOON』は日本の文化に関心のある韓国人(20代から50代)の読者に向けて日本人の日常生活や大衆文化など、日本文化に関する幅広い情報を発信している雑誌である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)