Project/Area Number |
15H00043
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地理学・文化人類学・地域研究
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
福田 祐子 東京大学, 国際部, 職員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 人間開発 / 経営形態 / Capabilities approach |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、近年のスリランカ紅茶業の特色は、高地・中地・低地ごとに経営形態や民族構成が異なる。小農経営が推進・増加する傾向の中で、多数民族であるシンハラ人も紅茶セクターにおける労働に従事するようになり、紅茶業内の生活環境や労働環境は経営形態による相違点が生じてきているとの仮説のもと、実態のつかみにくい家族従事者であるこどもに焦点をあて、小規模農家と農園部が混在するデニヤヤ地域で、経営形態の違いにより、労働者の環境がどのように異なり、こどもたちの人間開発に違いがあるのかについて分析・調査することである。 2013年12月-2014年1月および3月、2014年7月・12月の調査の補足調査として、2015年7月および2016年2月18日から2月26日までデニヤヤおよびモロワカ地域で調査を行った。2017年の7月にはこどもを対象にパイロットインタビューし、2月の調査では、半公営農園、民間農園、小規模農家のこどもたちに対してインタビューを行った。また、対象としている農園の基礎情報や地域情報を得るため、各農園を訪問しインタビューするとともに、農園のある位置などについても確認を行った。 本調査のデータ分析は今後の課題であるが、インタービュー調査からわかったことは、大規模農園では、労働者は比較的定住型であり、親の代から定住している。一方、小規模農園では、労働者の移動が頻繁に行われており、両親とともに移動するこどもたちの教育が途中で中断されやすい傾向にあった。また、経営形態と民族という関係から分析を試みたが、本調査地域では、シンハラ人を農園で見ることはできたが、少数民族であるタミル人を小規模農家で見ることができなかった。
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