Project/Area Number |
15H00054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学・心理学
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Research Institution | 広島県立障害者リハビリテーションセンター |
Principal Investigator |
澤田 梢 広島県立障害者リハビリテーションセンター, 臨床心理士
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 高次脳機能障害 / 小児 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】本研究では, 高次脳機能障害児によく見られる“機能障害”と“困りごと”を整理し, 高次脳機能障害児の家族または児のことを良く知る第三者が評定することを想定した「小児期高次脳機能障害チェックリスト(以下, チェックリスト)」を開発することを目的とした。 【予備調査】予備調査にて, 高次脳機能障害児によく見られる“機能障害”と“困りごと”を関連文献および自由記述から整理し, 65項目からなるチェックリスト項目を準備した(チェックリスト予備項目)(澤田他, 2013)。 【本調査の方法】対象 : 6歳~18歳までの高次脳機能障害を持つ子どもの保護者17名および高次脳機能障害を持つ子どもを受け持った作業療法士, 言語聴覚士, 心理士(対象児は13名)。 調査材料 : 子どもの高次脳機能障害チェックリスト予備項目, TBI 31, フェイスシート(対象児の年齢, 疾患名, 発症時期, ADL, その他の困りごと) 【本調査の結果】項目分析の結果, チェックリスト予備項目65項目のうち22項目が次の分析の対象となった。因子分析の結果, 「学業面」「情緒面」「行動面」「生活面での情報処理」「注意機能に関連した困りごと」の5つの因子が確認された。因子ごとにCronbachのα係数を求めた結果, すべての因子でα〉. 75という値が得られ, 尺度の内的一貫性が確認された。次にTBI31の総合計得点との正の相関を予測して, 相関分析を行った。その結果, チェックリストの総合計得点との間に有意な正の相関が認められた(r=. 86, p<. 01) 【考察】今回作成した, 子どものチェックリストは, 個々の認知機能というよりも, 学業に関連した項目, 生活に関連した項目というように, 場面別に困りごとを見ていける構造となった。“日常生活での困りごと”を具体的に把握し, 周囲の人に分かりやすく示すという本研究の目的に沿ったチェックリストとなったのではないかと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
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