小・中学校養護教諭のBLS技能向上に向けた指導資料等の開発と研修のための基礎研究
Project/Area Number |
15H00066
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
高柳 佐土美 千葉大学, 教育学部附属中学校, 養護教諭
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | BLS(一次救命処置) / 中学校保健科DVD教材 / 一次救命処置教員研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 安全なスポーツ環境の確保のためにも, 学校教育現場でのAEDの積極使用を含めた蘇生教育の強化を推進する必要があると考えた。そこで, 学校内でBLSがより身近で, 手軽に, 日常的に学べる機会を提供することができる教師教育用のシステムを構築するための基礎として, その教材を開発し, 研修体制を検証していくことが本研究の目的である。 ○研究方法 : 保健科授業の教材開発 : 中学校2年生保健科授業で、2015年4月~6月に「傷害の防止」の単元で6時間の授業を行い、教材の効果をワークシートの記述と自己評価のアンケートで評価した。 <「応急手当の意義と基本」で利用した教材> ①ニュース映像(授業の導入時) ②大学病院救急部医師からの一次救命処置の重要性についてのメッセージビデオ ③救急救命士の正しい一次救命処置の手技のデモンストレーション ④胸骨圧迫の実習の際に利用した評価票 研修体制 : 近隣小・中学校の養護教諭に対する講習会を企画・実施し, 教材の内容及び研修のあり方について検証した。 ○研究成果 : 一次救命処置の授業における教材として必要な視点「①日常生活の中で、心停止は誰にでも起きる事であることを認識する。②自分だったらどうするのか考える。③正しい一次救命処置の手技を知る。」が得られた。そこで、この視点を基に中学生の日常をドラマ仕立てにし、本校生徒が出演した一次救命処置のDVD教材を製作した。このDVD教材『ドラマでわかる 君も持てる「救命の手」! 一次救命処置(中学校保健科教材)』は、市内の中学校・教育委員会・大学などに配布し、保健科の授業教材として評価を得た。さらにDVDの内容として、専門家による正しい一次救命処置の手技を入れたことで、教師の研修用としても利用できた。学校の中で救急処置の中核となる養護教諭対象に、7月に研修を行った結果、校内で他の教師に対して、自信を持って研修が企画できるようになったというアンケート結果が得られた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)