Project/Area Number |
15H00071
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育学・教育社会学
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Research Institution | 北海道鶴居村立幌呂小学校 |
Principal Investigator |
深見 智一 北海道鶴居村立幌呂小学校, 公立学校教諭
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 単学級 / 学級担任 / 校内体制 |
Outline of Annual Research Achievements |
北海道では、距離的な制約により、統廃合で適正な学校規模を維持することはそもそも難しく、平成27年度現在で、単学級と複数学級、単式学級と複式学級の学年が混在する小学校は、道内1100校あまりの小学校のうち45%以上を占める。今後も続く人口減少により、小規模小学校が一定の割合で存続することが予想されるなか、これらの単学級・複式学級担任を支援する効果的な校内体制の在り方については、注目されてこなかったと言える。 本研究においては、北海道内の公立小学校の単学級(1学年につき1学級)の担任(通常学級)への悉皆調査を実施した。都道府県レベルでの単学級担任への調査は、管見の限りでは初めての研究といえる。 その結果、単学級担任は、複数学級の担任に比べて、担任の意志を反映した学級経営ができるメリットを感じていることが明らかになった。一方、分担が難しいことによる仕事量の多さや学年団がないことによる相談機能の弱さ、学級担任業務の困難さに関わって若手教員と中堅・ベテラン教員の間に意識の差があることも明らかになった。研究終了時点で、北海道においては校内で単学級担任をサポートする体制が十分にとられているとは言えないものの、校内外で学級経営などについて相談する相手がいる教員のほうが単学級担任としての負担を強く感じていないことも明らかになり、管理職・担任の教員を含めた校内でのサポート体制の構築が強く求められる。
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