体育授業におけるモチベーションビデオによる集団効力感増強に向けた実践
Project/Area Number |
15H00102
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | 尼崎市立武庫小学校 |
Principal Investigator |
大平 誠也 尼崎市立武庫小学校, 教員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 体育授業 / モチベーションビデオ / 集団効力感 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、体育授業で使用可能な集団効力感尺度を作成し、バスケットボール教材において、モチベーションビデオによる集団効力感増強に向けた実践に取り組み、作成した尺度でその効果を測定することであった。 集団効力感尺度作成の調査対象は、熊本県または兵庫県の5・6年生児童128名(男72名、女56名)であり、調査は平成27年9月に実施された。授業実践の対象は、熊本県上益城郡5年生児童31名(男17名、女14名)で、平成27年11月-12月に8時限構成の授業で実施された。回収結果の分析は、SPSS 18.0 for windowsを用いた。尺度の構造は、主成分分析で確認した。信頼性を確認するためにα係数を求めた後、他の尺度との相関係数を算出した。 集団効力感尺度調査の結果は、1因子構造(寄与率44.98%)であった。α係数は、0.88であり、尺度の内的整合性が確認された。妥当性については、関連が予想される子ども用孤独感尺度(Five-LSC)との相関を求めたところ-0.84であり、負の関連性が認められた。 モチベーションビデオの作成は、学級担任が行った。作成上の留意点は、 ①チームのテーマを設定する。 ②3分程度に編集する。画像1枚は5秒程度にする。 ③音楽は、テーマに合うものを児童が決定する。 ④挿入する言葉は、短く、ポジティブなものにする。 ⑤画像シーンは、チームメンバー(個人または集団)の良いプレイ映像、勝利や得点後の歓喜の輪、円陣の場面、応援、作戦タイムの場面であり、特定の選手に偏らないよう配慮する。 ⑥起承転結のストーリー性を持たせる。 ⑦視聴のタイミングは担任教師が決定するであり、今回は授業実施15分前後であった。 視聴を通して集団効力感が増強したかどうか確認するため、授業実施前後の尺度得点の平均値に差があるかどうか、対応のあるt検定で確認した。その結果、視聴後、有意に集団効力感得点が高いことが認められた(t(30)=3.43, p<. 01)。
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Report
(1 results)
Research Products
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