相互評価機能を活用した思考力・判断力等の育成に関わる研究
Project/Area Number |
15H00122
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
髙橋 正年 北海道教育大学, 附属札幌中学校, 教諭/教員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 動画記録 / 仮説の設定と検証 / 生徒同士の相互評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の成果は、「自己評価」に動画を活用することと、課題を解決するための「仮説」を組み合わせた授業を開発することで、思考力・判断力等を高めることができたことである。具体的に高めることができた思考力・判断力等は、次の3点である。①課題解決のための方法を選択すること、②運動の行い方のポイントを見付けること、③役割に応じた活動の仕方を見付けること。 研究の目的は、中学校の保健体育科における相互評価機能を活用した思考力・判断力等を育成するための授業を開発することである。思考力・判断力等を育成するには、これまで身に付けた知識や技能を活用して課題を解決することで高めることができる。しかし、実技を伴う保健体育の授業においては、これまで身に付けた知識や技能を活用することに大きな課題があった。その理由は、自らの動きを的確に捉えることができず「自己評価」に困難性があったためである。また、他者からの観察評価では具体性に欠けるため、他者との協同学習においても、共通の視点で仮説を設定・検証することができない状況にあった。 研究の方法は、動画による記録と振り返りから、自らが運動の出来具合を的確に捉え、共通の情報をもとに、他者と相互評価を通して分析し、課題を解決するための「仮説」を立て、検証を図る授業の展開である。例えば、運動の行い方のポイントを見付ける場合、自他の技能を多機能端末で記録し、グループで解決すべき内容を確認して課題を共有化する。課題の解決に向けて足りない動きや考え方を整理し、様々な運動の行い方の仮説を設定する。複数の仮説を検証していく過程においても、動画による記録を行い、より適切な行い方のポイントを具体的な言葉で示すという展開で授業を構築する。このような「自己評価」に動画を活用することと、課題を解決するための「仮説」を組み合わせた展開により、思考力・判断力等の育成に寄与することができた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)