伝統的食文化の比較調査を通した地域理解・自己理解の推進
Project/Area Number |
15H00124
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | 岐阜県立益田清風高等学校 |
Principal Investigator |
中村 浩一 岐阜県立益田清風高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 地域連携 / 生活文化 / 自己理解 |
Outline of Annual Research Achievements |
地域の生活文化のうち食文化の特徴を通して地域理解を深められる課題学習を推進した。学習課題を「朴葉寿司」とし、昨年度までの研究の追加調査を行った。食材や調理方法について、各地域で聞き取り調査を実施し、レポートや映像作品にまとめた。主な研究内容と成果は以下の3点である。 (1)下呂市内の調査では、特徴的な食材のうち、アジメドジョウの伝統的な漁法を調査・取材した。地理的特徴とアジメドジョウの生態を利用した伝統的な漁法が現在も維持されていることを確認した。 (2)郡上市の調査では、ホオノキの分布する地域に共通する食文化が存在することを確認した。また、下呂地域とは違う食材や味付けがなされていることを確認した。 (3)長野県木曽地方の調査を通して、「朴葉寿司」が御嶽山周辺の河川流域に共通する食文化であることに加え、食文化以外にも御嶽山を取り巻く地域共通の生活文化がみられることを確認した。 本研究課題に関連して、下呂以北の木曽川上流域に伝わる伝説や昔話の調査を行った。河川を題材にした物語と先人の生活との関係性を探究し、物語の背景にある地域の歴史・風土の特徴と先人の願いを確認した。 これらの学習活動は、地域の魅力を再確認することにつながるとともに、自尊感情を高め、進路意識の向上に役立てることができた。生徒の作品は『学習活動のまとめ』として冊子にまとめ、校内外に発信した。校外コンテストでは下記のような評価をいただいた。 ・第11回地域の伝承文化に学ぶコンテスト(國學院大學・高校生新聞社主催)地域民話研究部門最優秀賞 ・第11回地域の伝承文化に学ぶコンテスト(國學院大學・高校生新聞社主催)地域文化研究部門 佳作 ・第19回デジタルアーカイブコンクール(岐阜女子大学主催)最優秀賞 ・平成27年度視聴覚作品コンクール(岐阜県社会教育視聴覚連絡協議会)岐阜県議会議長賞
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)