英語スピーキングテストでの発話者のジェスチャーが発話の流暢さと正確さに及ぼす影響
Project/Area Number |
15H00139
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅰ(文科系)
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Research Institution | 兵庫県立武庫荘総合高等学校 |
Principal Investigator |
柳瀬 学 兵庫県立武庫荘総合高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2015: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | ジェスチャー / スピーキングの流暢さと正確さ / ミラーニューロン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、発話者のジェスチャー使用がスピーキングの流暢さと正確さに及ぼす影響を、日本人英語学習者を対象に検証した。使用したタスクはPicture Descriptionと呼ばれる、4コマ漫画の内容を口頭で叙述するもので、ジェスチャーの定義を「発話者が発話中に行う自然発生的な手の動き」とした。 調査方法としては、近年、脳科学分野で活発に研究が行われている“ミラーニューロン”(人間の脳にある無意識的に他者の動作を自分の動作の中に取り込もうとする神経部位のこと)による効果を予測し、以下のような実験群、及び統制群を設定した : 実験群 - タスクの説明を行う際、教師が意図的にジェスチャーを使用し、生徒たちにモデルを示したクラス統制群一タスクの説明の際、教師が一切ジェスチャーを使用せずに、口頭のみでモデルを示したクラス 実験の結果、以下の内容が明らかになった : 1. ジェスチャー使用頻度(1分間あたりに使用するジェスチャー回数)は、実験群の方が有意に高かった 2. ジェスチャー使用頻度と発話の流暢さには、低い正の相関が認められた 3. ジェスチャー使用頻度と発話の正確さには、正の相関が認められた 以上の結果から、日本人英語学習者にジェスチャーを用いてスピーキング活動を行うように推進することは、発話者のスピーキングパフォーマンスを向上させる上で有効な手段だということが明らかになった。 なお上記の研究は論文としてまとめられ、2016年2月20日に英語授業研究学会の研究紀要(全国誌)に投稿された。現在掲載の有無を査読中である。また、研究の一部は2015年8月に行われた「英語授業研究学会第27回全国大会」において発表された。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)