学校生活における最新気象情報の利活用を通した気象防災教育
Project/Area Number |
15H00179
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | 沖縄県立球陽高等学校 |
Principal Investigator |
永井 秀行 沖縄県立球陽高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 気象情報 / スマホ / 気象観測 |
Outline of Annual Research Achievements |
(研究目的) 最新気象情報の利活用促進には、最新気象情報を必要とする場面作りが必要である。現在、スマホの内蔵センサーを利用した安価な気象観測装置が開発されており、専用アプリを用いれば瞬時に観測結果がGPS情報をもとにネット上の地図に表示できる。また、スマホはGPSカメラとしての機能も備えている。そこで、スマホを活用した最新気象情報を必要とする新たな生徒参加型のイベントを実施し、それらが気象情報の利活用促進に有効であることを示すことを目的とする。 (具体的内容) (1)スマホを用いた一斉風観測プロジェクト : スマホ用風観測器を生徒に貸し出し、台風接近時等に最新気象情報を確認させ、自宅周辺で気象観測と空の撮影を行わせた。観測指示や観測結果の共有は、SNSの「LINE」のグループ機能を用いた。 (2)スマホを用いた雲の写真コンテスト : スマホ等で撮影した雲の写真をインターネット上のアルバムにメール等で添付投稿させ、全員で共有するコンテストを全校生徒対象に実施した。 (研究成果) (1)降水予想図を活用して雨の合間をみて観測するなど、最新気象情報の高度な活用に有効であった。全員の観測結果をアメダスとリアルタイムで比較することも可能であった。また、SNS機能により観測者間の連帯感が生まれ、観測が楽しくなる効果が顕著であった。 (2)雲の出現を知るための最新気象情報の活用に有効であった。また、空を眺める機会を増やす効果が極めて高かった。 (意義) 多数の観測器を学校で準備するには、相当な費用と管理が従来は必要であった。しかし今回、生徒の所持率が100%近いスマホを観測器として借用して利用したことで、予算面や管理面での問題が共にクリアできた。今後、スマホを活用することで、“学校を離れた日常を気象教育の場に”できる可能性を示すことができた意義は大きいと考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)