Project/Area Number |
15H00180
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
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Research Institution | 秋田市立御所野学院高等学校 |
Principal Investigator |
能美 佳央 秋田市立御所野学院高等学校, 教員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2015: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 形成的アセスメント / フィードバック / 高校生物基礎 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的・方法・成果 本研究では, 形成的アセスメントを主体とする授業設計を行い, 生徒の学習成果をポートフォリオとして収集保存し評価し, その有効性を明らかにすることが目的である。なお, 高等学校全日制課程普通科2年生が履修する理科「生物基礎」を対象に行った。研究対象校の生徒群は, 多様な進路希望を有しており, 生徒間に大きな学力差が見られるのが特徴である。そこで生徒同士による学び合い, 高め合うことをねらいにジグソーメソッドを活用した協同学習を取り入れた。また, 設定したパフォーマンス課題に対して評価規準を明確にしたルーブリックを事前提示した。その際, 海外で使用されている教材や評価ツール等を日本版に改変し取り入れた。単元は「体内環境の維持」, 「生物の多様性」とした。なお総合的な学習の時間の内容と連動させることも試みた。初めに単元設計テンプレートを作成し, 最終的なゴールを明確にさせるため, 初回にガイダンスを実施した。課題は, レポート作成およびプレゼンテーションソフトを使用した作品制作とした。課題に取り組む過程で自己・相互評価を実施し, その結果を生徒ヘフィードバックさせたことで, 学習の質的向上に繋がった。アセスメントツールに基づいて作成された生徒の成果物(レポート, 評価シート, 作品等)は, デジタルポートフォリオとして保存した。このポートフォリオは今後大学入試で活用が予定されている「高校段階の学習成果を把握するための参考資料」の一部となり得ると考える。また, 授業時のノート内容, 特に単元最後の振り返りの記述内容の充実も見られ, 授業に対する意欲・関心等の情意面の育成の向上も確認された。 形成的アセスメントを導入することで, 教員の指導のみならず生徒の学習調整能力の向上にも有効であることが示唆された。本研究の成果は, 研究対象校の校内研修会, 学外研究発表会で報告した。今後は, さらに実践研究論文としてまとめ, 学会誌への投稿することで広く公開していく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
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