高校物理分野における認知的葛藤を生起させるための発問フレームワークの開発・実践
Project/Area Number |
15H00188
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育学Ⅱ(理科系)
|
Research Institution | 愛媛県立北宇和高等学校 |
Principal Investigator |
山岡 武邦 愛媛県立北宇和高等学校, 教員
|
Project Period (FY) |
2015
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
|
Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2015: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
|
Keywords | 認知的葛藤 / 発問フレームワーク / 質的研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
理科授業中における教師の発問の在り方を探るために、これまでに科学研究費補助金(課題番号 : 25907030)の助成を受け、効果的な発問プログラムとして開発されたQUILTフレームワークに基づいた発問フレームワークを開発してきた。本年度は、高等学校段階における実践可能性について、複数台のビデオカメラやICレコーダーで、授業中に繰り広げられる生徒の発話を記録・分析することで、発問フレームワークの効果を質的研究に基づいて検証することを研究目的とした。 教員研修を通じて高校物理分野に焦点化した発問フレームワークを開発し、実践を行った。まず、不可解な写真を用いて、これは何ですか、という発散的発問から始め、多くの意見が出た後、この現象を説明できますか、という収束的発問を行う教授方略である“Puzzling picture”を活用し、認知的葛藤を生起させるための活動を行った。この活動を踏まえた後、実際に実験を行い、一人で考え、二人で話合い、全体で意見を共有していくという教授方略である“Think-Pair-Share”を活用した。授業全体における発話内容を分析対象とした質的分析を行った結果、発問フレームワークの効果として、現象を説明する際、実験結果の記述だけではなく、科学概念を用いた考え方を記述しようとする傾向が見られた。その結果、高等学校段階における発問フレームワークの発展可能性を担保することができたと考えられる。 発問フレームワークに関する研究成果は、国内外の学会や論文で発表した。特に、国外の学会において、論文賞を受賞することができた。
|
Report
(1 results)
Research Products
(10 results)