日常的な情報モラル教育を促進するための教材及び情報モラル研修会の開発
Project/Area Number |
15H00221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学
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Research Institution | 東濃教育事務所 |
Principal Investigator |
酒井 統康 東濃教育事務所, 指導主事
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 情報モラル教育 / 家庭教育 / 情報カード |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では, 家庭及び学校において日常的な情報モラル教育の充実を図ることができるようにするために(1)情報カードを開発し(2)情報カードを用いた学習プログラムの効果を児童及び教師の質問紙から検証するとともに, 保護者ヘタブレットを活用した家庭教育の進め方についての意見をもとに, 家庭で日常的に行う情報モラル教育の在り方について検討した. 情報カードは全部で5種類準備をした. 事前調査から, 保護者が指導することが苦手な項目(①肖像権・⑤著作権), 児童の理解が低い項目(③チェーンメール), 文部科学省調査において課題が見られた項目(④架空請求), これまでの知見から伝える必要があると第一筆者が感じた項目(②個人情報)の情報カードを準備した. 実践前と後で①~⑤の情報カードにかかわる内容について「説明することができるかについて」の調査(5件法)を児童に対して行った. 調査得点について分散分析を行った結果, すべての情報カードについて, 事前と事後で有意な差がみられた. また, 担任へのインタビューから, 担任が必ずしも情報についての特別な知識をもっていなくても, 大きな負担なく日常的に情報モラル教育を進めていくことができることが示唆された. 一方, 開発した情報カードをタブレット端末に取り込み, 保護者に実機(ゲーム機・タブレット)を活用した情報モラル研修会の中で操作をしてもらいながら, 家庭教育の充実を図ることができるかどうかの検証を行った. 93%の保護者は「タブレットを活用した情報カードがあれば, 家庭での情報モラル教育ができる」「情報カードによる情報モラル教育は負担でない」と回答している. また, 自由記述の中には「親が子どもとタブレットを操作することにより, 子どもと同じテーマで考えられてよい」というものもあったことから, 日常的に家庭における情報モラル教育を行う上で, タブレットを活用した情報モラル教材の有効性も確認することができた.
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)