Project/Area Number |
15H00233
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育工学
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Research Institution | Ishikawa National College of Technology |
Principal Investigator |
大門 弘明 石川工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術専門員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 機械実習 / 危険予知 / 旋盤 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究目的 最近の学生の中には、「家の中でコンピューターゲームばかりしている」「手先を使った遊びの経験が少ない」など、戸外で身体を使った遊びやものづくりの体験が少ない学生が多く存在する。そのため、ものづくりの面白さを体験したことがないばかりでなく、機械を扱うときの危険予知が不足している学生が増えてきている。実習中に、漫然と工作機械を扱ったり、自分が間違った操作していることや更には危険に近づいている状態を認識できない学生など、ヒヤリ・ハットが多く発生していても危険に対して鈍感で無頓着な学生が増えている。そこで、過去に発生したヒヤリ・ハットの報告を基に、学生実習で使用する機械の基本作業が安全で確実に行えるように、危険予知トレーニングビデオ教材を開発することを目的とする。 2. 研究成果 旋盤作業のビデオ教材を作製した。内容としては、バイトの取り付け、加工物の取り付け、切削加工、測定の作業等である。バイトの取り付けでは、突き出しすぎた取り付け、敷板がずれている、押しつけボルトの不足、斜めに取り付けた等の内容とした。また加工物の取り付けでは、体が起動レバーに当たる、二つの爪で取り付ける、チャックハンドルをチャックに取り付けたまま等の内容とした。また切削加工では、主軸台の上に物を置く、刃物台の位置が右側にある、切りくずを素手で触る、削りたての加工物に触る、加工中の人に話しかける、足元に切りくずが散乱している等の内容とした。また測定の作業では変速レバーを入れたまま測定する、体が起動レバーに当たる等の内容とした。 この教材を機械実習に試しアンケートをとった。その結果、危険予知の感受性が高まったと思うと回答した学生が多く、この教材が危険に対する感受性の向上、安全への意識の向上につながったと考えられる。今後はフライス盤等の他の作業の教材を開発する予定である。
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