Project/Area Number |
15H00310
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
地球惑星科学
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Research Institution | 兵庫県立三田祥雲館高等学校 |
Principal Investigator |
谷川 智康 兵庫県立三田祥雲館高等学校, 教諭
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 小惑星 / ライトカーブ / 天文教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では私が勤務する兵庫県立三田祥雲館高等学校天文部の生徒と協同し観測、解析を行った。観測に成功した小惑星は(4375)Kiyomori, (3686)Antoku, (1566)Icarus, (107)Camilla, (10399)Nishiharima及び(15552)Sandahounkanである。その他観測を予定した小惑星については悪天候のため、長時間の連続観測は成功しなかった。自転周期が既知ではあったが(107)Camillaについては観測に成功し自転周期を3.07時間と求めた。この成果はMinor Planet Bulletin(以下MPB)vol. 42-4 p248に掲載された。 自転周期が未知であったのは(10399)Nishiharimaである。(10399)Nishiharimaについては勤務先の三田祥雲館高校の観測機材、及び西はりま天文台60cm望遠鏡を用い観測した。その光度変化を解析した結果、自転周期は6. 5時間と求めることができた。この成果は生徒達との共同作業で英文にまとめMinor Planet Bulletinに投稿中である。 教育的成果としては、天文部員たちが英語による研究発表を行うスキルが飛躍的に向上したことである。 当初の予定にはなかったが、2015年12月にタイ・チェンマイで行われたThai Astronomical Conference student session に参加し、英語により口頭発表及びポスター発表を行った。 また昨年度、学校名が付けられた小惑星(15552)Sandashounkanの自転周期を特定し、MPBに生徒たちの手で英語論文を作成し投稿した。(15552)Sandashounkanは大変周期が長い(約30時間)小惑星であるので、興味を持った研究者も多くいた。生徒が観測者メーリングリストに協力依頼の電子メールを送ったところ、ヨーロッパ、アメリカの研究者5名から協力の申し出があり、共同研究を行うに至った。 このように天文教育の観点からも非常に大きな成果があった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)