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視覚障害者用白杖先端部(石突き)の自由回転ローラの開発

Research Project

Project/Area Number 15H00343
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 工学Ⅰ(機械系)
Research InstitutionUbe National College of Technology

Principal Investigator

村岡 勝次  宇部工業高等専門学校, 技術室, 技術専門職員

Project Period (FY) 2015
Project Status Completed (Fiscal Year 2015)
Budget Amount *help
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Keywords白杖 / 石突き
Outline of Annual Research Achievements

本開発は、白杖石突部に自在回転型球状ローラーを採用し、路面状況を含む周囲の空間における環境情報伝達能力を損なうことなく、全方位への操作性を向上させると共に、人混みなどの狭隘空間においても、より狭い可動範囲で必要な情報を取得することで、対人接触によるトラブルを抑止することを目的としている。
1. 事前調査及び設計製作
一般道路の路面状況(縁石・誘導ブロック・グレーチング等)を調査した結果、グレーチングの溝による操作性(突っかかり)への悪影響が懸念されたため、球状ローラー直径を3種類(φ23・φ33・φ40)試作し、実用試験の結果により、最適形状を判断することとした。
構造は、ABS樹脂を原料として3Dプリンタにより、本体(ローラーカバー・ジョイント)とローラーを0.3mmの隙間で一体成形し、杖先端に接合した。
2. 耐久・耐衝撃試験
想定される使用条件下における動的耐久・衝撃度について、電動アクチュエーターにより、テスター(視覚障害者 : 成人男性)の白杖操作時のスライド速度300(mm/s)を仮想的に再現し、縁石への衝突、誘導ブロック及びグレーチング上でのスライド動作について、100(h)を超える繰返し試験を実施した。その結果、変形や破損等の構造的破壊は発生せず、実用品として充分な適性能力を有していることを実証できた。
3. 評価及び課題
テスターによる屋内外での、日常活動範囲において実用試験を実施した。その評価として、操作性については最軽量の小径タイプ(φ23)が最適で、従来品との違和感もなく、寧ろ直進性能が向上したので扱いやすいとの評価であった。但し、障害物への接触音が大きく、障害物を特定するのが困難であるとの指摘がありました。これについては、素材固有の音質の差異が要因として想定されるので、今後は、従来品相当への素材変更を検討していきます。また、狭隘空間での操作性を検証するため、駅構内等での実用試験を実施する予定です。

Report

(1 results)
  • 2015 Annual Research Report

URL: 

Published: 2015-04-16   Modified: 2020-05-15  

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