学生の能動的学習を支援する電子部品管理システム「学びの引き出し」の構築

• Project/Area Number: 15H00355
• Research Category: Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
• Allocation Type: Single-year Grants
• Research Field: 工学Ⅱ-A(電気・電子系)
• Research Institution: Ishikawa National College of Technology
• Principal Investigator: 金森 美紀子 石川工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術職員
• Project Period (FY): 2015
• Project Status: Completed (Fiscal Year 2015)
• Budget Amount: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000); Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
• Keywords: 教材管理

Outline of Annual Research Achievements

研究目的 :
本研究では、授業実験で使用するセンサ等の電子部品を収納する引き出し棚の在庫管理システム「学びの引き出し」を開発する。単に在庫管理だけでなく、過去の使用例や仕様書のデータベースと連携し、各部品に関する情報も入手できるものとする。本システムを高等専門学校電子情報系の学生実験に導入することにより、学生が実験に使用する電子部品について自ら学ぶ、能動的学習環境が整備し、学生の知的好奇心の刺激と創造性の向上をねらう。
研究方法 :
まず、本校電子情報工学科4、5年生(79名)を対象に、電子部品とその管理方法に関する意見調査を行った。調査結果から、各部品の保管場所の案内や部品の詳しい情報を開示して欲しいという学生の意見を得た。そこで各部品の保管場所が分かりやすいよう分類シールを棚に貼り、さらに、タブレット端末とNFCタグを用いて学生が容易に使用したい部品の情報が分かるシステムを構築した。本研究では端末をかざすと電子部品の情報が表示されるNFCタグ付きの引き出しと、引き出しと連携した電子部品の管理機能データベースの開発に取り組み、これら二つの機能を合わせて「学びの引き出し」とした。
研究成果 :
「学びの引き出し」の構築により、教材管理と能動的学習を支援する環境の整備を同時に実現することができた。また、本システムはPHPとMySQLを用いて構築していることから、本校のみならず他教育現場でも様々な用途で使用可能な、汎用性の高いシステムを構築することができた。