Project/Area Number |
15H00358
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ-A(電気・電子系)
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
堺 三洋 山形大学, 工学部, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 呼気 / メチルメルカプタン / Arduino |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】ヘルスケア市場では低価格帯・持ち歩ける程度の大きさおよびバッテリー電源駆動仕様で癌診断ができるものの開発が期待されている。呼気で癌診断可能となれば胃カメラやX線検査による患者の体への負担軽減および医療費削減にもつながるため社会的効果が大きい。本研究では低価格で家庭でも導入しやすい簡易的癌早期検診を目指して市販ガスセンサなどと電子回路を組み合わせ呼気VOC計測方法の基礎検討を行うことを目的とする。 【研究方法】計測用ハードウエアはArduinoを用いた。制御用ソフトウエアについても無料で入手可能であり開発費用が安価であることが導入理由である。呼気VOC計測用ガスセンサヘッドは市販品を購入した。メチルメルカプタン(CH_3SH)を対象ガスとして設定後、4種類のガスセンサヘッドを選定した。その中でもメチルメルカプタンに選択的感度が良好なセンサヘッドとしてフィガロ技研製ヘッド(TGS2450)を用い制御回路については電子部品を購入し自作にてシステムを構成した。呼気ガス濃度計測は呼気1Lの密閉容器にセンサヘッド入れ5分間計測、その後大気開放25分連続計測(合計計測時間30分)を行う方法とした。また、TGS2450ヘッドがCH_3SHガスに選択的ガス感度を示すことを確認するため、主な香気成分がCH_3SHガスである国産大根をサンプルとして用いた。サンプルはすりおろし直後の状態で3種類重量(0.1g, 1g, 10g)を準備しガス感度データを得た。 【研究成果】大根重量0.1g=0. lppm以下、1g=約0.35ppm、10g=約0.55ppmのCH_3SHガス濃度換算値を示した。更に呼気分析結果よりCH_3SHガス濃度換算値0.1ppm以下であることが分かった。以上の結果から本システムは0. lppm以上の範囲では簡易的にCH_3SHガス濃度計測が可能であることが分かった。
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Report
(1 results)
Research Products
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