Project/Area Number |
15H00364
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅱ-A(電気・電子系)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
長澤 育郎 東北大学, 電子光理学研究センター, 技術一般職員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | ADC / FPGA / PoE |
Outline of Annual Research Achievements |
今後の高度な研究活動を強力に支援するためには、種々の検出器による信号を高精度かつ高速に行う必要がある。その際、信号の情報をより正確に捉えるためにはノイズの抑制等の条件から検出器からの距離が近いほうが良く、検出器に直付け可能であることが最良と考えられる。これを実現するためには大抵の場合において測定器が小型軽量であることが求められる。また、どんなに高性能であっても導入が複雑で必要な工数が多い測定器では、効率的な研究活動を阻害する要因となる。以上より、小型・軽量・高速・導入が容易という4点の条件を満たすデジタイザモジュールを開発することを目的として研究を行った。 まず、高速デジタイザである要件を満たすため、帯域幅1GHz・サンプリングレート5GSPSのADコンバーターを導入し、小型・軽量という要件を満たすために可能な限り部品点数を削減した。部品点数の削減とADコンバーターからの5Gbpsのデジタル信号を処理するために、これが可能なXilinx社製Virtex-6を搭載することとした。導入の容易さを実現するために、現在主流となっているEthernetによるTCP/IP通信を可能とし、PoE(Power Over Ethernet)機能の導入によりEthernetの通信ケーブルと電源ケーブルを統合することとした。 現在、モジュールの製造は完了しており、各種要件を満たすモジュールが完成した。今後は、加速器のビームロスモニタや原子核実験におけるシンチレータからの信号処理を計画中である。
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