Outline of Annual Research Achievements |
研究目的 : 3Dプリンタを利用して, 自立式ライントレースロボットの筐体を構成するパーツを作成しロボット製作に活用する方法を検討することが主な目的となる。造形するパーツの形状や機能は, 今年度エンジニアリング・デザイン実習を受講する本校の情報工学科の学生が行うロボット製作を通して希望するパーツ形状のアイデアを募集し, ロボット製作で利用できるパーツを設計・開発を行う。あわせて, これまで製作してきたロボットの制御部となる電子基板の小型モジュール化も行うことも目的とし, これらのパーツとモジュールを使って今後のロボット製作に活用していく計画している。 研究方法と成果 : 3Dモデルの開発環境の構築に費用を掛けない方法を検討し, 今回一時的に豊田高専内で運用しているAutoCAD 2013を選択して検証を行った。モデルの試作を通して3Dモデルの開発ができることが確認できた。しかし, 高額なツールなため引き続き開発で使用するには不向きなため, 今後は無償の3Dモデルソフトウェアで開発環境に置き換えることを検討している。また今回パーツを試作製造の結果, 一つパーツの製造に時間が掛かるため, すぐにパーツを試作し, 自由度のあるロボット製作に使用したい学生の希望からは, 3Dプリンタでモデル開発と製造の同時進行は不向きであることもみえてきた。そこで, 今後は, 学生が製作したロボットから, 共通的に利用できる形状を抽出し, そこから汎用パーツ化することを検討している。もう一つの目的であるロボットを制御する電子回路基板の小型化にも取り組んだ結果, 今回ラインを読み取るセンサ回路と, ロボットの駆動部となるモータ制御回路を, それぞれモジュール化することができた。まだ3Dプリンタの製造実績が足りないため, 引き続き3Dプリンタを使い, さらなる有効な利用方法を検討が必要と考えている。
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