Project/Area Number |
15H00390
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅲ(土木・建築工学系)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
青木 隆昌 熊本大学, 施設管理ユニット, 技術職員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 排水試験 / ミジンコ / 水 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、含有成分の変動が少なく市販されているナチュラルミネラルウォーター(NMW)に着目して、甲殻類であるニセネコゼミジンコ(ミジンコ)の繁殖試験に適した水を探索することである。この研究の成果は、あらゆる試験研究機関において、ミジンコの繁殖試験による排水の生物応答試験の実施を促せるものである。 1. 市販されているNMWの抽出 ミジンコはカナダ産であり、温度25℃、pH6.5-8.5、硬度60-100mgCaCO_3/mLが生育と繁殖に適しているとされている。そこで市販されているNMWに着目した。インターネット上で検索できる267種類のNMWの中から、pH6.5-8.5、硬度40-120mgCaCO_3/mLの範囲で価格が150円/2L以下のものを25種類抽出した。 2. ミジンコの継続飼育 ミジンコは、国立環境研究所から譲受した。本学にある恒温槽を使って温度調整(26℃設定)と日照調整(16時間ON/8時間OFF)を行った。NMWは、抽出した中で、本学の近くに売っていたものを選択した(pH約7、硬度約80mgCaCO_3/mL、価格約80円/2L)。エサはRecenttecのYCT(1.7-1.9g/L)とクロレラ(40mg/mL)を使った。 ミジンコの継続飼育では、照度とエサの量の検討を行った。照度は、100-600 lxぐらいが良いとされていたが、使用していた恒温槽では、その調整が難しかった。そこでミジンコと光源の位置を検討した。またエサの量の調整は、飼育水500mLに対して、YCTを500μL、クロレラを500μL加えていたが、ミジンコの飼育に影響を与えたのでその量を調整して継続飼育を成立させた。 3. 繁殖実験に適したNMWの検討 現在、25種類のNMWについてミジンコの繁殖試験に適したものを実験で確認中である。実験後、データをまとめて論文発表を予定している。
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