Project/Area Number |
15H00418
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
工学Ⅴ(その他工学)
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Research Institution | Yonago National College of Technology |
Principal Investigator |
大谷 文雄 米子工業高等専門学校, 技術教育支援センター, 技術長
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 中海 / 身近な環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では物質工学科第2学年の分析化学基礎実験に「環境水中のCOD測定」として身近な環境や生態系の保全に関心を持たせるような実験プログラムを組み込むことを目的とした。 授業振替により7月の丸一日を中海調査とCOD測定にあてた。当初1隻の大きな船で中海に出る計画であったが、予算の関係で9班に分かれた41名の学生は6隻の小型船に分乗し、午前中に中海の3ヶ所を回り、分担して採水、DO測定、採泥および気象観測等を行った。午後から各班で試料水のCOD測定を行った。 夏休み明け班毎にプレゼンを行い、「中海の環境を守るために清掃活動などの地域住民の活動などにも目を向け、ごみを出さない工夫も必要だと思った。」等の意見が出された。 また、学生に対しアンケートを実施したが、結果の概要は以下の通りである。これまでに中海と身近に接した経験は、83%がない。今回のテーマに興味を持てたかは、83%が興味を持てた。中海での実習では何が一番印象に残ったかは、中海の状態や中海を間近で見られたことが多く上がり、船に乗れたことや船での採水も上った。「中海の環境」に対し何かしようという気になったかは、80%の学生がその気になっていた。卒業研究で「中海の環境」に関するテーマをやってみたいと思ったかは、5%がもともとあり、63%が少しはあった。テーマ全体を通じて「良かった点」としては、「身近な対象物を用いて実験できて良い経験になった。」、「中海が汚れているのは知っていたが、具体的な汚れ具合がわかって良かった。」等の意見が出された。 アンケート結果より、普段身近に中海と接している学生は少なかったが、多くの学生が興味を持ってこのテーマに取り組んでくれた。ほとんどの学生が中海に対して何かしようという気になっており、環境に関する卒業研究にも興味を持ってくれている。プレゼン時の意見からも身近な環境に対する意識の高まりが見られ、目的に対する一定の成果が得られた。
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