Project/Area Number |
15H00488
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅰ
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Research Institution | 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 |
Principal Investigator |
中村 浩規 独立行政法人医薬品医療機器総合機構, 調査専門員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 抗体医薬品 / 治療抵抗性 / 予測法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本申請課題では、関節リウマチにおける治療抵抗性の原因の一つである抗抗体医薬品抗体発現の個人差に患者側の要因が関連していると考え、治療開始前における患者個々に合わせた抗体医薬品選択法の確立を目的として、“関節リウマチに対する抗体医薬品の投与前治療効果予測法の構築”について検討した。 治療効果予測のための治療抵抗性に関わる特異的マーカーの探索に先立ち、主成分分析(PCA解析)を用いた血中IFX濃度測定法の確立を行った。まず、IFXおよびヒト血液中のタンパク質をタンパク分解酵素により断片化し、得られたサンプルをLC-TOF/MSで分析し、PCA解析を行うことでIFX特有のイオンピークを複数種類抽出した。続いて、これらのピークのうち、比較的強いピーク強度を有し、なおかつIFXを含むサンプルに特異的に存在するピークをPrecursor ionとして選択し、LC-MS/MSを用いた測定によりProduct ionを同定した。これらのPrecursor ionとProduct ionを組み合わせて測定することにより、高感度かつ特異的なIFXの濃度測定の確立を行った。 本研究で確立した測定法を用いて、ブランク血清にIFXを添加したサンプルを測定した結果、絶対検量線法ではあるがこれまで報告されているIFXの血中濃度範囲におけるリニアな検量線を得ることが出来た。現在は、固相抽出法による精製や濃縮など患者血清の前処理法について検討し、微量の抗抗体医薬品抗体を検出するためのさらなる高感度測定に向けた検討を行っている。条件が確立され次第、患者検体の測定を行い、治療抵抗性に関わる特異的マーカーの探索を行っていく。
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