循環器内科患者の服薬評価と薬局薬剤師および外来薬剤師の連携プログラムの開発
Project/Area Number |
15H00563
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅳ
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
錦織 淳美 岡山大学, 岡山大学病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
Fiscal Year 2015: ¥400,000 (Direct Cost: ¥400,000)
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Keywords | 薬薬連携 / 服薬アドヒアランス / 退院後フォローアッププログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 病院-薬局薬剤師の真の連携を実現するために、病院薬剤師と薬局薬剤師は入院患者の服薬アドピアランス評価および患者指導データを共有することが必要である。そこで、本研究では退院患者の外来診療での服薬アドピアランス総合評価と各種病態・検査値の変化を経時的に観察した。さらに、どのような薬剤関連情報が患者の服薬アドピアランスや薬物治療フォローアップに必要かを国内および海外から情報収集を行い評価した。 ○研究方法 : 対象は岡山大学病院循環器内科病棟に入院歴のある冠動脈疾患、心不全の慢性疾患患者とした。また、新設の診療報酬加算を見越し、退院後の患者の継続的な薬物治療やアドピアランスの評価を行う際に必要な情報・スキルなどに関する情報収集を行うため、米国の退院後フォローアッププログラムの研修を受講した。 ○研究成果 : 昨年度に引き続き、退院後の患者指導についての情報共有を行った。本院発行の処方せんに検査値が掲載されるようになり、服薬指導に役立った例もみられたが、冠動脈疾患・心不全の病態経過・内服コンプライアンスを推測するために必要な検査値が表示されておらず、改善が必要と思われた。また、薬局薬剤師に対しては”かかりつけ薬剤師管理料”の新設に合わせて米国の退院後フォローアッププログラムの紹介を行い、今後の業務展開の可能性についてアンケート調査を行った。その結果、同様なプログラムを導入する際の問題点として、患者背景などの情報不足や患者の同意取得が必要、などいくつかの指摘がなされた。地域カルテ共有の推進やお薬手帳の電子化などにより、薬局側へ薬物治療評価に必要な病態経過・検査値推移などの情報提示が必要であることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
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