病棟薬剤師が行う医薬品情報提供の信頼性向上と情報の共有化に向けた研究
Project/Area Number |
15H00574
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
薬学Ⅳ
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
永田 健一郎 九州大学, 大学病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 医薬品情報 / データベース / 情報提供 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】近年、薬剤師の病棟業務の拡大とともに、病棟担当の薬剤師が、病棟で使用している医薬品の医薬品安全性情報などの把握や周知ならびに他の医療従事者からの医薬品に関する相談応需を実施することが求められている。しかし、各病棟薬剤師が、膨大な医薬品情報の中から必要な情報を迅速に入手することは容易ではなく、個人の経験や能力に大きく依存しているのが実情である。そこで本研究では、薬品情報室で管理する信頼性の高い医薬品情報と情報収集の手順を共有する支援システムを新たに構築することによって、経験の浅い薬剤師でも信頼性の高い医薬品情報を迅速に収集し、医療スタッフへの質の高い情報提供を可能とすることを目的とした。 【方法】本システムは、市販のデータベースソフト(Microsoft Office Access®2010)を用いて開発した。まず、採用薬の薬剤情報(商品名、一般名、オーダーコードなど)をデータベースへ登録した。次に、薬品情報室で管理する医薬品情報(添付文書、医薬品インタビューフォーム、医薬品リスク管理計画、注射薬の配合変化資料、メーカーホームページ、過去の質疑応答事例、薬剤マスタ設定など)をデータベースへ登録し、随時情報の更新および拡充を行い、採用薬一覧画面から調査対象薬を選択することによって、関連する医薬品情報を迅速に検索・閲覧できるようにした。さらに、質問の頻度が高く調査に際して基礎知識を必要とする項目(注射薬の配合変化など)については、具体的な調査手順をユーザーが確認できるようにした。 【成果】本システムの構築によって、病棟薬剤師による信頼性の高い医薬品情報の迅速な収集と情報収集の標準化を図ることが可能となった。本システムは、適正な医薬品情報の活用を推進し、医療スタッフへの質の高い情報提供の実践に有用であり、安全かつ効果的な医療の提供に寄与することが考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
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