低融点ゼラチンを活用した簡便セルブロック作製法の開発
Project/Area Number |
15H00609
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
牛田 かおり 名古屋大学, 医学系研究科, 技術専門職員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 低融点ゼラチン / セルブロック |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】セルブロック法には、クライオバイアル法・アルギン酸ナトリウム法などがある。試薬の調整や手間、固定ムラや比重による細胞の偏りなどが問題となり施設により様々な方法がとられている。標準化が難しい中で短時間での作製が可能なアルギン酸ナトリウムを用いた方法が多く用いられているが、セルブロックの形状が保たれない、凍結標本の作製が困難であるなどの問題点もあった。そこで、操作性が良く簡便な方法で凍結標本作製も可能なセルブロック法を確立するために、室温で固まらない融点の低い魚由来ゼラチンを、混合する多糖類やポリマーの種類や最適比を検討することをこの研究の目的とした。 【方法】本研究で使用する低融点ゼラチンは、各種魚由来ゼラチンを使用して培養細胞のセルブロックを作製しパラフィン標本・凍結標本・マイクロスライサー標本での有用性を従来法と比較検討した。 【結果】アガロースと異なり、室温で溶けるため細胞や組織への熱侵襲の影響なく固化することができた。 4℃にて冷やし固めることで直ちに固まり、タンパク質であるゼラチンは細胞塊との馴染みもよく、セルブロックから外れることなく薄切することができる。ゼラチンのエオジンによる染色性はアルギン酸ナトリウムと混合することで両者の欠点を補うことができた。ポリマー(PVA、PEG)と混合することも可能でパラフィン切片のみならず、凍結、マイクロスライサー切片の作製が可能であった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)