Project/Area Number |
15H00614
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
木村 美香 金沢大学, 附属病院, 臨床検査技師
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Project Period (FY) |
2016
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2016)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 抗リン脂質抗体症候群 / ループスアンチコアグラント / 標準化 |
Outline of Annual Research Achievements |
LA検査は、検体中の残存血小板が偽陰性を呈する原因となることが従来指摘されてきた。そこで、本研究ではフィルター濾過を行った被検血漿を用いてLA検査を行い、検査に適切な検体処理の条件を評価し標準化することを目的としている。 (1)採血に同意を得た健常ボランティア11名(男性4名、女性7名)から得た血漿を2種類のフィルター(フィルターA : 材質ポリスルフォン、水系、フィルターB : 材質ポリエーテルスルフォン、イオンクロマトグラフィー・水系、いずれもHLC-DISK、孔径0.2μm、関東化学)でろ過処理を行い、3種類のサンプルを作製した。血小板数、APTT-SLA、dRVVTの試薬1(R1)および2(R2)、PTT-LA、凝固因子活性(II、V、VII、VIII、IX、X、XI、XII)の測定を行い比較検討した。フィルターA、Bともにフィルターなし群に比べ、血小板数、凝固第VIII因子活性において有意に低下した(t-検定、いずれもp<0.05)。また、フィルターAとBの間には有意差は見られず、血小板除去能は同程度と考えられた。以後患者検体の検討においてはフィルターAを使用することにした。 (2)患者72例(男性17名、女性55名、年齢平均54.1歳、範囲15~87歳)を対象とし、フィルター処理なし(Fなし)、あり(Fあり)の2種類のサンプルを作製し、dRVVTのR1、R2、PTT-LAを測定した。Fありの場合、有意にR1およびPTT-LAは秒数が延長、R2は秒数が短縮、R1/R2比は大きくなった。dRVVTにおいて秒数の延長およびR1/R2比>1.3を陽性とした場合、Fなしは13例、Fありは15例となり、陽性が2例増加した。PTT-LAの正常血漿との混合試験では混合曲線が上に凸となる場合を陽性とした。フィルターの有無によらず陽性5例であったが、患者血漿対正常血漿の混合比が4:1、1:1の場合、Fありの場合有意に秒数が延長した。したがって、混合曲線において、LA陽性の上に凸パターンがより増強する可能性が示唆された。 以上の結果から、フィルター処理を行うことによりLAの検出感度が向上する可能性が示唆された。
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