Project/Area Number |
15H00629
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
中川 絵美 神戸大学, 医学部附属病院, 特定言語聴覚士
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 高齢者 / VFE / PhoRTE |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】 高齢者では、加齢による声帯粘膜や喉頭筋、呼吸器系の変化による声帯萎縮や筋緊張低下、肺活量低下により、発声時の声門閉鎖不全や呼気流の低下が生じ、嗄声など音声の変化がみられ、嗄声を主訴に耳鼻咽喉科を受診する高齢者数は年々増加している。加齢による音声障害患者の音声治療には、Vocal Function Exercise(以下、VFE)やPhonation Resistance Training Exercise(以下、PhoRTE)が用いられているが、VFEとPhoRTEのどちらがより音声障害の改善に効果的か検討した報告はない。 そこで、本計画では、高齢者の音声障害に対して、VFEとPhoRTEのどちらがより有効であるか客観的指標も含めて明らかにすることを目的とした。 【研究方法】 神戸大学医学部附属病院耳鼻咽喉科喉頭外来に嗄声を主訴に受診した65歳以上の患者のうち、声帯に器質的疾患がなく音声治療を希望する者を対象とした。 当初はVFE施行群とPhoRTE施行群にランダム化する予定であったが、騒音計入手に時間を要したため、2015年4~12月にVFEを、2016年1月以降にPhoRTEを施行した。音声治療は6週間行った。 評価は、治療前と治療開始6週後、治療終了6ヶ月後、治療終了1年後に行った。評価項目は、喉頭内視鏡検査、ストロボスコピー、空気力学的検査、音響分析、音圧検査、GRBAS尺度、最長発声持続時間、話声位、声域、Voice Handicap Index 30、治療遂行率とした。 【研究成果】 対象は、VFE施行群14名(うち1名はPhoRTE施行に承諾を得られず変更)、PhoRTE施行群1名であった。PhoRTE施行群の人数が少ないため、いまだVFE施行群とPhoRTE施行群の比較ができていない。 今後は、PhoRTE群の症例を蓄積し結果を報告する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)