Project/Area Number |
15H00636
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
福島 康宏 群馬大学, 放射線部, 診療放射線技師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | X線CT / 臓器線量 / 被ばく線量管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】 CT装置にはvolume CT dose index (CTDIvol)とdose-length product (DLP)が線量指標として表示されるが、これらは患者の臓器線量を直接示す値ではない。また最近、新しい線量指標としてCTDIvolに体型を考慮した係数(変換係数)を乗ずるsize-specific dose estimates (SSDE)の利用が進められている。しかし、SSDEを使った患者被ばく線量推定の有効性を示す報告はあるが、専用のソフトが必要なこともあり十分な検討がされていていない。群馬大学医学部附属病院では患者を撮影した際にCTから出力される画像や線量指標を使って、SSDEやシミュレーションによって得られた被ばく線量のデータが線量一元管理ソフトウェアに蓄積されている。今回はこのデータを解析することで、スキャン一回あたりのSSDEを簡便に求める方法の検討及びCTの線量指標を使って簡便かつ従来法より正確に患者被ばく線量を推定することを目的とした。これにより、専用ソフトウェアを所有しない施設でもSSDEや患者被ばく線量を求めることが可能になる。 【研究方法】 線量一元管理ソフトウェアから実際に行われた患者のX線CT検査データを取得した。SSDEを簡便に求めるために、患者のBMIと変換係数の関係を示す近似式を求めた。また、撮影ごとに線量指標と被ばく線量及び患者体型の解析・集計を行った。 【研究成果】 撮影部位ごとにSSDEを患者のBMIから簡便に求める手法を得ることができた。これにより、専用のソフトを持たない施設でもSSDEを取得することが可能である。また、撮影部位ごとに線量指標と臓器線量の関係の解析は十分にできていないが、線量測定用ファントムを使った実測を含めて評価していく予定である。
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