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日本におけるCD36遺伝子変異の頻度調査

Research Project

Project/Area Number 15H00651
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 臨床医学
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

三田 直美  名古屋大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

Project Period (FY) 2015
Project Status Completed (Fiscal Year 2015)
Budget Amount *help
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
KeywordsCD36 / 血小板 / 遺伝子解析
Outline of Annual Research Achievements

研究目的 : CD36分子は血小板膜糖蛋白の一つで、トロンボスポンジンおよびコラーゲンのレセプターである。CD36が発現している細胞は、血小板、単球、赤芽球、大血管を除く小血管内皮細胞などである。CD36を発現する全ての細胞のCD36が欠損している完全欠損型が日本では健常人の中に0.56~1%の頻度で存在する。欠損者は輸血や妊娠により抗CD36抗体を産生し、分娩においては妊婦の抗CD36抗体が新生児自己免疫性血小板減少症の原因となることが報告されており、CD36欠損の遺伝子解析の意義は大きい。また、これまでに国内の報告ではCD36欠損者における遺伝子解析の報告しかなく、健常者の遺伝子解析の報告は存在しないため、詳細な遺伝子変異の頻度は不明である。本研究では健常人のCD36遺伝子解析を実施し、日本人のCD36遺伝子変異頻度情報の蓄積と検査法の確立を目指し、輸血副作用や新生児血小板減少症のリスク軽減に役立てることを目指した。
研究方法 : 血小板、単球をはじめとしたCD36を発現する全ての細胞のCD36が欠損しているCD36 I 型欠損を疑う患者からインフォームドコンセントを得た後、末梢血ゲノムDNAよりCD36遺伝子解析を行った。研究は名古屋大学医学部内で実施し、遺伝子解析は名古屋大学医学部倫理委員会の承認を得て施行した。また日本人のCD36遺伝子変異頻度情報の蓄積と検査法の確立を目指すため、他施設のメガバンクと共同研究を行い、全ゲノムリファレンスパネルを使用した大規模遺伝子変異調査を行うための契約を行った。
研究成果 : CD36 I 型欠損で抗CD36抗体陽性妊婦の遺伝子解析の結果、発端者ではエクソン5に遺伝子変異c. 329_330delAC (p. T111SfsX22)をホモ接合体で認め、血小板のフローサイトメトリー解析においてもCD36の完全欠損が確認された。この症例について日本血栓止血学会、国際血栓止血学会で発表を行い、CD36欠損症について有益な情報交換を行う事ができた。今後約1000人分のCD36遺伝子変異頻度情報と、これまでに報告のある文献情報や海外のSNPデータベース情報とを比較し、日本人のCD36遺伝子変異頻度情報を収集する必要があると考えられる。

Report

(1 results)
  • 2015 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Antenatal genetic analysis of a Japanese type I CD36-deficient woman in the pregnancy2015

    • Author(s)
      三田 直美
    • Organizer
      2015年国際血栓止血学会
    • Place of Presentation
      Metro Toronto Convention Centre(カナダ トロント)
    • Year and Date
      2015-06-24
    • Related Report
      2015 Annual Research Report

URL: 

Published: 2015-04-16   Modified: 2016-12-27  

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