Project/Area Number |
15H00654
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | 東京都立多摩総合医療センター |
Principal Investigator |
中屋 宗雄 東京都立多摩総合医療センター, 耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 医長
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | 喉頭気管分離術 / 誤嚥性肺炎 / 長期予後 |
Outline of Annual Research Achievements |
○研究目的 : 我々が報告した喉頭気管分離術は、手術の難易度はあるものの、患者への術後の鎮静および術後処置の必要もなく、患者および医療者への負担軽減があることが明らかとなり、術後合併症の危険性も極めて低く、患者および医療者の負担軽減ができる有用な術式である。しかしながら、術後1年以上経過した患者の状態については、詳細な把握がなされておらず、我々の術式によって喉頭気管分離術後の長期予後についての追跡が必要と考えている。本研究では、我々が以前報告した患者および医療者の負担軽減ができる喉頭気管分離術の長期的な有用性について明らかにすることを目的とする。 ○研究方法 : 本研究では、前述した目的を達成するために、我々の報告した新しい喉頭気管分離術を当院にて行った症例の術後1年以上経過した状態について調査した。対象は重症身体障害者や高齢者において誤嚥性肺炎を反復する重症な症例に対して、2009年1月から2014年12月の間に喉頭気管分離術を行った32症例である。検討項目は、患者の気管孔の状態・気管カニューレの有無・患者の呼吸状態(痰の排出頻度)・患者介助者(在宅の場合は家族、病院の場合は看護師)の負担の変化・患者の生活の質について紹介元の医療機関および患者家族へのインタビュー調査を中心として行った。 ○研究成果 : 手術を施行した32例中手術1年後に気管カニューレを必要として症例は2例で人工呼吸器が必要な症例であった。その他の症例ではカニューレは必要とせず永久気管孔であった。術前と比べた痰の排出頻度はすべての症例において著明に軽減しており、患者介助者の負担も著明に軽減されていた。我々の報告した新しい術式が短期的に有用であることはすでに明らかとなっているが、この術式が長期的に有用であることと、誤嚥性肺炎の防止によって患者の長期的な全身状態の改善の程度を明らかにされたことで、この術式の長期的な有用性も明らかとなった。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)