Project/Area Number |
15H00656
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
臨床医学
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宮川 泰宏 名古屋大学, 医学部附属病院, 薬剤師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 血中濃度測定 / UPLC/MS/MS / バリデーション |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】抗生剤には血中濃度測定を推奨とする薬剤があるが、全ての薬剤で測定は可能ではない。そこで、副作用として腎障害、血球減少があるガンシクロビル(GCV八血球減少、肝障害がある合剤のスルファメトキサソール/トリメトプリム(SMX/TMP)、レボフロキサシン(LVFX)、脳症があるセフェピム(CFPM)について測定が可能であるか検討した。 【方法】期限切れのヒト血漿に溶解した試薬をUPLC/MS/MSで測定し、厚生労働省のバリデーション基準に適合するか確認した。 【結果】GCVはPhreeで抽出しカラムはCORTECS^+を用いた。移動相は(0.04%アンモニア水+2.5nM酢酸アンモニウム):アセトニトリル=5:95~90:10を用いた。50~1000ng/mLの6濃度で作成した検量線誤差は平均4.3%であり、100~800ng/mLにおける4濃度で5回測定した真度誤差は0.2%~3.0%、精度誤差は0.8%~8.9%であった。 SMX/TMPはNanosepで抽出しカラムはBEH C18を用いた。移動相は0.1%ギ酸:0.1%ギ酸ニトリル=35:65~85:15を用いた。TMPを100~1000ng/mLの6濃度で作成した検量線誤差は平均10.1%であり、SMXを150~1000ng/mLの6濃度で作成した検量線誤差は平均3.9nであった。300~1000ng/iLにおける4濃度で5回測定した真度誤差はTMPで1.5~13.5%、SMXで0.8~1.5%であり、精度誤差はTMPで0.5~7.9%、SMXで0.2~6.4%であった。 GCV、SMX/TMを最高濃度で測定した後のブランクにはピークが観測されず、基準を満たす測定系を得た。 LVFX、CFPMは検量線誤差が平均15%以内であったが、異なる測定単位における精度誤差が25%を超えたため、さらなる測定系の検討が必要であった。
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