スリープスプリント製作時にパルスオキシメータを用いた咬合採得法の総合的評価
Project/Area Number |
15H00666
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
歯学
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
田中 清志 秋田大学, 医学部附属病院, 歯科技工士
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2015: ¥300,000 (Direct Cost: ¥300,000)
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Keywords | バイトキーパー / パルスオキシータ / 血中酸素飽和度(%SpO2) |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の背景 健常者の血中酸素飽和度(%SpO2)は概ね96~99%SpO2の範囲と言われており、それ以下になると睡眠時無呼吸症候群と診断される。特に、SpO2が90%を切る場合、呼吸不全(急性)と診断される。また、文献などから顎間固定距離は5.0~10.0mm以内、前方固定距離は最前方距離の50~80%以内が効果的であると報告されている。閉塞型睡眠時無呼吸症候群(Obstructive Sleep Apnea Syndrome : OSAS)は、睡眠時に断続的に無呼吸を繰り返すことにより、睡眠をとったにもかかわらず、日中の傾眠を引き起こし、社会的にも問題になっている疾患である。最近では治療用口腔内装置の有用性が注目されている。当院では、精神科や耳鼻科から多くのOSAS患者が当科に紹介され、口腔内装置の製作依頼が急増している。 本研究の目的 2008~2010年度科学研究費補助金(奨励研究)に当科で製作しているOSAS用口腔内装置とその製作時に使用する咬合採得器具(バイトキーパー)の開発について発表し採択された。2014年にはバイトキーパーとパルスオキシメータを併用した新しい咬合採得法を発表し、奨励研究に採択された。これらの奨励研究で採択された新しい咬合採得法を使って、多くのデータを取り、総合的に評価し、より効果的な口腔内装置を容易に製作し、臨床応用することである。 研究方法 パルスオキシメータを装着して診察ユニット上の坐位でSpO2を計測する。後にバイトキーパーを装着し、患者を仰臥位にしてSpO2を計測し、坐位のSpO2を目標にバイトキーパーを用いて下顎を前方(上方)に誘導する。さらに、患者が違和感のない位置で下顎位を決定し、上下スプリントを固定する。 研究成果 本方法は、患者の血中酸素飽和度(%SpO2)は概ね96~99%SpO2の範囲になるような下顎位の決定方法である。つまり、OSAS用口腔内装置の製作時に必要不可欠な方法であり、患者に優しい咬合採得方法であるため臨床応用へ大いに期待できることが判った。
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Report
(1 results)
Research Products
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