造血幹細胞移植患者の無菌室内ベッドサイドにおける筋有酸素能の評価方法の確立
Project/Area Number |
15H00680
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
境界医学・社会医学・看護学等
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
若杉 樹史 兵庫医科大学, リハビリテーション部, 理学療法士
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 筋有酸素能 / 造血幹細胞移植 / 近赤外線分光法 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】 造血幹細胞移植後患者のQOL低下の要因として, 活動時の疲労感や貧血が影響していると報告されている. 近赤外線分光法(Near-infrared spectroscopy : NIRS)を用いる事で, 筋酸素動態の観点から患者の疲労度を客観的に評価する事ができる. 本研究の目的は, 無菌室内ベッドサイドで簡易に実施できる等尺性収縮法を用いて筋有酸素能を測定し, 臨床評価指標としての妥当性を検討することである, 臨床においては, 簡易な筋有酸素能の評価方法を確立することは, 無菌室内ベッド上安静が強いられる患者の筋機能の新たな評価指標となり, 運動療法の効果や, 骨格筋の重症度を判定する上でも大変意義深いものであると考えられる. 【研究方法】 筋有酸素能の評価指標としては, 等尺性収縮後の筋組織酸素飽和度の振幅(△StO_2)を用いた. 前脛骨筋にNIRSを貼付し, 安静時のStO_2を1分間測定する. その後, 筋力測定器を用いて足関節背屈の最大筋力(Maximumvoluntary contraction : MVC)を測定する. その際, StO_2が最小値になるまで等尺性収縮を持続させて, その筋収縮持続時間(Endurance time : ET)を測定する. 運動終了後にStO_2値の変動を3分間測定し, △StO_2を算出する. 測定は, 移植前と移植後約3週後の生着の時点で実施した. 移植後に得られた△StO_2と, 既存の臨床運動機能評価指標である, MVC, ETとの相関を明らかにする. 【研究結果】 移植前後で△StO_2とMVC, ETは有意に低下したが, 移植後の生着時点での△StO_2とMVCとETに相関関係は認められなかった.
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Report
(1 results)
Research Products
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