低体温の子どもの心身の健康と生活習慣との関係性の解明
Project/Area Number |
15H00686
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
健康・スポーツ科学
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Research Institution | 佐那河内小・中学校 |
Principal Investigator |
杉本 博子 佐那河内小・中学校, 教員
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2015: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 小学生 / 睡眠・覚醒リズム / 自律神経活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、小学生の低体温の状況を明らかにし、低体温の子どもと、通常体温の子どもの生活習慣の違いや、低体温と発育・健康状態との関係性について分析することを目的に、一次調査を実施した。対象は、公立小学校に在学する1年生~6年生226名で、調査内容は、体温測定による低体温の有無の評価、質問紙調査(生活習慣 : 食事・排便・運動等、PSI : Public Health Research Foundation Type Stress Inventory、PSQI-J : 日本語版ピッツバーグ睡眠調査票)、体力テストの結果とした。体温測定は、非接触式赤外線体温計を用い、額の皮膚表面から得られた腋窩温の推定値を5日間計測した。体温測定の結果、5日間の平均体温が36℃未満の低体温の子どもは15.5%(35名)、36℃以上37℃未満は75.7%(171名)、37℃以上は8.8%(20名)であった。体温が36度未満の子どもは、36度以上の子どもと比べ、朝食の欠食の割合が高く(x^2=5.63, p<0.05)、給食を完食する傾向にあったが(x^2=9.60, p<0.00)、その他の生活習慣やストレス、睡眠の質、体力には顕著な特徴を認めなかった。 一次調査の対象者の中から、調査への協力が得られた睡眠の質が悪い傾向にある児童を抽出し、小学校高学年の子どもの睡眠・覚醒リズムと自律神経活動との関連について考察することを目的に二次調査を実施した。事例は小学校高学年の6名で、アクチグラフを用いた睡眠・覚醒リズム及び心拍変動解析を用いた自律神経活動の評価を行った。PSQI-J得点や生活習慣アンケートの回答によって睡眠効率に違いはなく、主観的な睡眠満足と実際の自律神経活動とは一致しないことが考えられた。従って、小学校高学年の子どもの睡眠・覚醒リズムと自律神経活動の評価には主観的・生理的評価の総合評価が重要と考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)