Project/Area Number |
15H00701
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
健康・スポーツ科学
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Research Institution | Yuge National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
若松 純子 弓削商船高等専門学校, 学生課学生支援係, 看護師
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Project Period (FY) |
2015
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2015: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | PM2.5 / ATS-DLD呼吸器症状標準質問票 / 肺機能検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
大気環境の悪化は、喘息など呼吸器疾患に影響を及ぼすと言われている。大気汚染問題を抱える工業地帯の市町村では、大気環境と呼吸器疾患に関する調査が実施されているが、工場煤煙やディーゼル排気ガスのない地域から呼吸器疾患について取り組んだ研究は見当たらない。 そこで、瀬戸内の中央に位置する離島である弓削島(人口3000人)にある弓削商船高等専門学校の学生600名を対象として疫学調査を実施し、大気汚染物質の連続測定と学生の肺機能検査を実施して、呼吸器疾患の要因について解析を行った。 ・現有設備のオゾン・窒素酸化物自動計測器、浮遊粒子状物質自動計測装置を使って大気汚染物質の濃度を継続して測定した。 ・年1回、15歳から21歳約600名に対し、ATS-DLD呼吸器症状標準質問票による調査及びスパイロメータを用いて肺機能検査を行った。 ・年2回、各4週間、電子ピークフローメータを用いて、呼吸器症状の有無により各40名に最大呼気流量と1秒率を毎日始業前に測定した。 ・ATS-DLD呼吸器症状標準質問票で抽出した呼吸器症状がある者40名に月1回、計10回スパイロメータで肺機能を測定した。 主な大気汚染源がない地域でも、越境大気汚染は避けることができず、弓削島では、排気ガスに起因する二酸化窒素、ブラックカーボンは少ないが、越境汚染と考えられるPM2.5、PM10は都市部と変わらないことが確認された。検査前24時間の大気汚染物質濃度の増加によって呼吸機能が低下することが確認された。
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