マグネシウム再吸収を介した新たな血圧調節機構の解明
Project/Area Number |
15H06367
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
橋爪 脩 大阪大学, 微生物病研究所, 特任研究員(常勤) (50755692)
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Project Period (FY) |
2015-08-28 – 2016-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2015)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 血圧調節 / マグネシウム / トランポーター / 酸化ストレス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、腎臓の遠位尿細管におけるマグネシウム再吸収と血圧調節の関わり、またその酸化ストレスとの関わりを明らかにすることを目指している。腎臓の遠位尿細管では血圧調節に重要なナトリウムの再吸収だけでなくマグネシウム再吸収も盛んに行われている。この遠位尿細管で強く発現しているマグネシウムトランスポーターであるCNNM2遺伝子のヘテロ欠損マウスでは顕著な血圧低下が引き起こされることが明らかになっている。今年度はこのCNNM2ヘテロ欠損マウスの解析と、腎臓特異的CNNM2ノックアウトモデルの作製を特に重点的に行った。腎臓特異的にCreを発現するSix2-Creマウスとの交配により、腎臓特異的にCNNM2を欠損するコンディショナルノックアウトマウスを作製した。このマウスにおいても全身性ヘテロ欠損マウスと同様に顕著な血圧低下が確認されたことから、血圧調節における腎臓でのCNNM2の働きの重要性を確認することができた。また、作製した腎臓特異的CNNM2欠損マウスの腎臓に対してDNAマイクロアレイを用いた網羅的な遺伝子発現解析を行った。その結果、発現変化している複数の遺伝子の中から陽イオンチャネルであるTRPM6がCNNM2遺伝子欠損により発現低下していることを見出すことができた。このことから細胞のアピカル膜に局在するTRPM6の遺伝子発現は、バソラテラル膜に局在し細胞内のマグネシウムの排出を担っているCNNM2のマグネシウム排出能に共役して発現制御されていることが予想される。TRPM6はナトリウムを透過できることが知られており、これらの結果からCNNM2のマグネシウム輸送能の変化によって引き起こされるTRPM6の発現変化が血圧調節に関わっていることを示唆することができた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Epigenetic regulation of the nuclear-coded GCAT and SHMT2 genes confers human age-associated mitochondrial respiration defects2015
Author(s)
Hashizume O, Ohnishi S, Mito T, Shimizu A, Ishikawa K, Nakada K, Soda M, Mano H, Togayachi S, Miyoshi H, Okita K, Hayashi J
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Journal Title
Sci Rep
Volume: 5
Issue: 1
Pages: 10434-10434
DOI
NAID
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Peer Reviewed / Open Access
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