Project/Area Number |
15J00077
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Philosophy/Ethics
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
犬飼 渉 東京大学, 総合文化研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2015-04-24 – 2018-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2017)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2017: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2016: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2015: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 実践的推論 / 意思決定 / 確定性 / 道徳哲学 / 政治哲学 / 構成主義 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究で明らかにしたのは簡潔に言うと以下である。「意見収束仮説」と「事前契約仮説」と呼ぶものを置くことで、構成主義的思考に依拠して少なくとも道徳の領域内において規範的判断の確定性を確保することが可能である。これを「原理適用上の確定性」と呼ぶことにしている。ただし、実践的推論にて道徳外的価値や道徳的板挟みをも考慮しようとすると規範的判断が定まらないように見えることある。これを「価値づけ上の不確定性」と呼ぶことにしている。重要なのは、原理適用上の不確定性は不健全であると主張できること、また、価値づけ上の不確定性は健全でありえるので無理矢理解消されるべきでないと主張できることである。 米国ジョージタウン大学哲学科客員研究員として遂行した在外研究では、実践的推論の専門家であるジョージタウン大学のヘンリー・リチャードソン教授との定期ミーティングや、教授の近刊草稿の検討を含めた演習への参加により、研究を大きく発展させることができた。また、価値論の専門家であるニューヨーク州立大学ビンガムトン校のリサ・テスマン教授によるコメントから得るものも大きかった。さらに、自由論の専門家であるジョージタウン大学のジェイソン・ブレナン准教授、理想理論の専門家であるコロンビア大学のミシェル・ムーディアダムズ教授、手続的正義論の専門家であるイェール大学のトム・タイラー教授、民主政論の専門家であるコネチカット大学のマイケル・リンチ教授との意見交換もよい刺激になった。他方で、渡米中においてもインターネットを通じて早稲田大学と東京大学と北海道大学の大学院生たちとの議論を継続することができたので、在外研究に際して日本を離れたことによる損失はほとんどなかった。最終的には、ジョージタウン大学ライティングセンターのチューターたちの親身な協力もあって、校正済みの英文フルペーパー3本と英文研究計画書1本を書くことができた。
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Research Progress Status |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
29年度が最終年度であるため、記入しない。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)